魔道士(ウィッチ)の実力

カイザーウルフの親子を守るための戦いが始まった。

俺達は必死で市長が雇った冒険者たちと戦った。

だが、ガタイがでかいやつらばかりでまるで歯が立たない・・・。


「くそ!なんなんだいったい!?」


「市長!あなたいったい何が目的でこんな依頼を!?」


「決まっているでしょ!カイザーウルフの毛皮は"高値"で売れるんですよ!」


「毛皮!?」


驚くべき事に、視聴はのうのうと得意げに本性を露わにしたかの如くすべてを話しやがったよ・・・。


どうやら今回の依頼は、カイザーウルフを討伐させて隙を見て毛皮を剥がしてそれを売りさばこうとしていたらしい。

しかも、このクソ市長・・・。

カイザーウルフに子供がいる事も知っていてその子供の毛皮まで剥ごうとしている事が分かった。

なんてクソ野郎なんだ!?

カイザーウルフと言えど、親の心も知らねえでよお。


「とんでもねえクズだな、あんた!」


「はい?」


カイザーウルフこいつらの気持ちも知らねえでよお!」


「所詮、魔物!害獣なんて邪魔なだけですよ!退治しないなら、どうぞやっちゃってください!あ、あの子たちもやっちゃっていいですよ!」


市長のやつ・・・。


もう我慢できるか!

この野郎!


って?

なんだ?


「な、なんだこれは?」


「体が動かない?」


なんだ?何が起こってんだ!?」


「君達、ついていないね・・・この僕が自体が!」


ジュミルが手を突き出して何か魔法陣のような物を出現させた?

しかもそれを出した途端に敵の動きが止まった!?


「一体あれは?」


「ご存じありませんでしたか?」


「え?」


「坊ちゃんの職業ジョブは、"魔導士ウィッチ"なのです。」


"魔導士ウィッチ"だってえ!?


じゃああれは、か!?


驚く間にも、ジュミルがまたなんかし出したぞ。


「市長さん、あなたも同罪です!皆さんには"罰"を受けて頂きますよ!カイザーウルフの親子を苦しめた"罰"を!!

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