新生活

新拠点および新居で暮らし始めてから一週間が経った。


俺達眠れるスリーピング・女神ゴッデスは新生活に伴い生活していく上での役割分担をした。


まず俺は組合ギルドで受付可能な依頼の仕事リクエストをこなして稼ぐ。ユラやモルフィ、ミミカにも当然やってもらう。


ククルやキッカにも仕事を手伝って貰う事はあるが、それ以外で言えばククルは買い出しの担当だな。

ククルはあの性格だからか、店の人に色目を使っては値引きをして貰っていて、こっちはこっちである意味助かっている…。

いや、助かっているのかこれ?


それに対してキッカは庭に畑を作って農作業をしている。

元々家が農家だったからかスムーズな農作業が出来ていた。

旨い野菜が採れるのが今から楽しみだな!



色々大変な事もあるが、今はそれなりに俺は幸せだと思っている。

まさかパーティーを追放された俺がこんな魅力的で可愛い女の子達に囲まれたパーティーを結成する事になるなんて想像模していなかったよ…。



***



俺達仕事側は今日また1つ仕事を終えた。


組合ギルドの受付で仕事完了の報告をすると、後からキラキラオーラのやつがいた。

確実に覚えのあるキラキラオーラのそいつは…。


冒険者パーティー「閃光の麒麟ブラスト・コーリン」のリーダー"ジュミル・メオール"だった。


「やあ、こんなところで会うとは奇遇だねえ…。」


冒険者組合ぼうけんしゃギルドなんだから奇遇じゃねえだろ…。」


相変わらずキラキラしていてまぶしい奴・・・。

まあでも、前にこいつからアドバイスもらったお陰で中級ミドル迷宮ダンジョンに挑戦するきっかけにもなったし、悪い奴じゃねえんだよな・・・。


とりあえず俺は、ジュミルと雑談する事にした。


周囲には取り巻きの美女2人を連れているのが少し癪だが、気にしたらダメだ・・・。


「最近君達頑張っているみたいだね・・・」


「そりゃ・・・まあ・・・」


確かに、俺、ユラ達とパーティー組んでから色々と上手く行っている気がするな・・・。

まあ、火炎の不死鳥あいつらといた時よりはまだマシかな?

そういやあいつら今どうしているか?

いやいや、もうあいつらとは無関係だから気にするな!


「所でさ、君達に伝えたいことがあるんだけど?」


「なんだ?」


真剣な顔をしてジュミルが何か言いたそうにしていた。


「ああ、今度僕らと合同で上級ワースの仕事してみないか?」


「え?」



***



夜。

各々役割を終えて夕食の時間になった。


みんなで食べる食事は美味しかった。


俺は今でもジュミルの言った事が気になっていた。


閃光の麒麟ブラスト・コーリンとの合同で仕事するという事が・・・。


どんな仕事かはこれから話し合う事になるらしいが・・・。


こんなの初めてかもな・・・。

他のパーティーと合同で仕事するなんて・・・。


でも、実際に他のパーティーと合同で仕事するのはあるからな・・・。

これから先、こういうのも考えた方が良いのかもな・・・。

こういうのは、互いのにも繋がるし・・・。



「ライア?」


「ん?」



***



夕食後に就寝前に俺は閃光の麒麟ブラスト・コーリンとの合同に関してユラと話していた。


ユラも少し驚いていたが・・・。


「いいかもね、それで私達どんどん強くなったりするなら!」


その言葉で、俺は決心した。


閃光の麒麟ブラスト・コーリンとの合同の仕事。

引き受けよう!!

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