淫魔(サキュバス)には要注意。
今まさに、タオル1枚だけでほぼ裸のサキュバス、ククルに
しかも、ユラの目の前でだぞ!?
これやば過ぎるだろ!!
これもう世間的や社会的に俺が死ぬ!!
「ちょっと、やめなさいよ!ライアが困っているでしょ!」
ナイスだユラ!
ここから俺はどうなる!?
「うるさいな!君には関係ないだろ!!??」
「大ありよ!ライアは私の・・・」
「何?」
おい!どうしたユラ!?
俺はお前の何なんだよ!?
「か、彼氏・・・みたいなもので・・・」
「は!?」
お前も何言ってんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
「彼氏・・・"みたいな"・・・ねえ・・・みたいなものなら、僕が彼を貰うね!」
「え!ちょっ・・・」
(ちょっと待て、貰うってどういう意味だ!?)
唖然としている内にククルはタオルを脱いで、俺に全裸のまま迫って来た!!
おい待て!
胸を押し付けて体に擦り付けるな!!
くそ!これが
くぅ・・・。屈しねえぞ!俺はこんな事では屈しねえぞ!!
多分・・・。
やばい、もう限界来そうです・・・。
「ちょっと止めなさい!」
「うわ!」
(ユラ!?)
ユラがぎりぎりでククルを俺から引きはがしてくれた。
やっぱお前って頼りになるううううう!!
「ライアは、ライアは渡さないんだから!!」
「・・・・・」
ククルが呆然としている。
ユラの勇姿が効いたのか?
「・・・ごめんね・・・やりすぎたよ・・・」
「え?」
「どうしたんだ?」
ククルはキョトンとして反省の表情を見せていた。
***
俺達はそれからククルから事情を聞いた。
どうやらククルは過去に今回の俺のように男を誘惑し続けて自身に依存させて町を壊滅の危機に陥れてしまっていたらしい。
本人はあくまでイタズラのつもりだったらしいが、度を越してるよこりゃあ・・・。
それで、当時の冒険者の1人が淫魔を封印する瓶を開発してククルは閉じ込められたらしい。
そして俺が開けるまではずっと瓶の中だったって事だ・・・。
「じゃあこのペンデュラムは何なんだよ・・・」
「それは、多分僕を封印した瓶に欠けられた魔力と同じ魔力で出来た鍵みたいなやつだね・・・。鍵として僕を封印した後、洞窟に潜めて永遠に見つけられないようにしようみたいなことも聞いたんだ・・・。」
つまり、俺達が受けたこのペンデュラム=お宝捜索の
(・・・)
それがまさか100年・・・経っても未実行だったとはな・・・。
しかも
洞窟内の罠の危険性も知らせたかったんだな・・・。
でもこいつ、100年の間も瓶に入ってたって割には全然歳を取った感じがしねえ、というか全然歳取ってねえ・・・
「ああ、それは、あの瓶が淫魔を封じると同時に成長も止める効力もあったみたいで・・・」
なるほど、納得した・・・で良いのか・・・?
とにかく、今回は何とか丸く収まって良かったな・・・。
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