エッチで可愛いサキュバスは好きかい?
瓶の中から出てきた女の子に驚きを隠せていなかった。
というか、
年齢は俺やユラと対して変わらないと思うのに・・・
頭にはツノがあって、背中に羽のような物・・・
そして何より・・・。
ユラよりは明らかにでけえ!!
しかもその"格好"は、露出高過ぎだろ!!
「君達かい?僕を出してくれたのは?」
「ああ、そうだが・・・お前だれだよ?」
「僕は、ククル。
「さ、サキュバス!?」
"サキュバス"。
聞いた事がある。それって確か、男を性的に襲って生気を奪う"
生気を奪われた男は抜け殻のごとく正気を保つことが出来なくなってしまうとか・・・。
「僕ね、すっごく昔にねちょっとイタズラしたんだ!でもその時、かなり怒られちゃって、この瓶に封印されちゃったの!」
「すっごく昔ってどれくらいだよ・・・?」
「ん~?100年くらいかな?」
「ひゃ、100年!?」
100年って、こいつその見た目で一体
でも、これだけ厳重に封印されていたって事は?
すっげえ事したんじゃ?
イタズラってレベルじゃ・・・?
「ねえ?助けてもらって悪いんだけど?今日一緒に寝ても良い?」
「はあ!?」
「なんてそういう事になるのよ!?」
いきなり言ってやがんだよこいつ!?
というか、ユラがガチで怒っている・・・。
なにこれ?
「このサキュバスって言うお姉ちゃん、なんか怖い・・・」
「やれやれ・・・」
***
そしてククルを見つけたその夜。
結局宿で俺の部屋に一緒に寝る事にした。
そしてなぜか知らないが、ユラも部屋にいた。
「ユラ、なんでお前まで・・・」
「あの女、ライアに何しでかすか分からないから監視役よ!別に、私もあんたと一緒に寝たいとかそういうわけじゃ何だから!!」
(本音が漏れてる気がするぞ・・・)
何はともあれ、1人誰かいれば少しは安心・・・
そう思っていると、洗面所のドアが開いた。
するとそこから、バスタオル1枚を体に巻いているだけのククルがいたああ!?
「お、おま、お前なんだその格好は!?」
「僕は淫魔だよ?男を誘惑するのはお手の物!君を誘惑するんだもん!」
「はあ!?」
こいつ、堂々と"宣言"しやがったぞ!?
もうちょっと何か誤魔化すとかしねえのかよ!?
「ちょっと、何ガチで言ってんのよ!」
ナイスツッコミだユラ!
ってそんな事言っている場合じゃねえ!?
「ねえ、ライア、君はエッチで可愛いサキュバスは好きかい?ぼくは君のような可愛い男の子が好きだよ・・・」
やばい、やば過ぎる!!
こいつ確実に俺を狙ってやがる!!!
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