死にたまふことなかれ
一閃
第1話
薄暗い部屋の薄型テレビには
行ったことのない…行くこともないであろう国々がレポートされていた。
もうすぐ雪でおおわれる地。常に乾いた風が吹く地。
そして…泣いている小さな命
どんな大義名分があろうとも
これまで生きてきた尊き命を
これからを生きる小さき命を
突然奪うことは 許されないはずだ
話しもしたことのない
誰かの言葉ひとつで
話しもしたこともない
誰かの全てを傷つける
そして…そんな自分を傷つける
どんな大義名分があろうとも
どんな矜持を持っていようとも
あまりにも戻すことができないものばかり失っているのは悲しいと思いながら
いつもと同じ日々にいる
行ったことがない国の
話したこともない人々に
想いをはせながら
繰り返される悲しみを
悲しいと言える自分を忘れないようにありたい
何もできないからではなく
何ができるかを探したい
それでも
今は何もできない現状に心を痛めている
死にたまふことなかれ 一閃 @tdngai1
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