能無しの鷹

間違いだらけの人生　答えなんて無いというのに

答えまでの最短距離を　求める為に遠回り

能ある鷹は爪を隠す　この言葉が好きだった俺幾つ

牙剥き出す奴らがダサく　見えたあの日から何も変わらず

喧嘩の強さは力じゃなく　技でもなく　容赦の無さだと

イキリ散らかしてた日々もフラット　そんなの披露した方が負けと

大抵の奴には負けないよ　覚悟ある奴には勝てないよ

1番にはなれないんだね　でもそれが正解　理解する流れ

曲がったへそに沿うように　制服仕立てろと請う高二

仕方ない＝許される？　認識の甘さが爪の甘さ

誰が誰を殴ったとか　カッターで切り刻んだとか

ヤクで戻れなくなったとか　小指の無い奴とつるんだとか

そんなこんなで大人になった　極力衝突は避けてきた

くだらないことの為に鍛えて　いるんじゃないと言い聞かせて

喧嘩両成敗掲げても　抑えられない事もあったけど

自分に苛立つこともしばしば　共感得られるんだ今では

結局のところは保身だね　笑いながらの冗談的を射て

お前や君やあの人の言葉が　今も脳裏に焼き付いて

もはや猜疑心の塊　恥だらけの自分自身

そう思える内が華と諭すのはきっとヤツの老婆心

利子つけて取り返そうにも　すでに　後の祭りだろう

飾りのような襟正しても　返されるのは仕返しくらいのもん

あの日の催促にまだ　少し手こずっている中

こんな筈じゃねえとまた　のらり　くらり　浸り

タイムイズマネーとは言うけれど　時間の価値は変動性と

油断すれば年々下がるレート　速さだけが上がってんの？

夢見てた業界も　廃れてたと見かねて

辛坊が当たり前と　先達に諭されて

あの頃は何でも出来た　何にだって憧れた

夢を話し語り合った　賛美が力に変わった

そんな栄光もlong time ago　この歳になって分かったんだと

ないものねだりするんだ今も　いつまでだって楽しんでいこう

カッパーかブロンズかなんて文句ばっか　言ってる奴は

銅メダルに縁のない馬鹿

あの音楽に救われた　あの映画に救われた

あの漫画・小説に救われた　あの人に救われた

思い返せば　助けてもらってばかりの人生に

嫌気が差すほど反省もしたけど　そんな時間すら惜しい

不平等以上の平等は無い　悟っても何一つ変わらない

なあ母さん俺輝いてるかい　あの頃と同じ眼をしてるかい

人に訊けなきゃ保てない程　腐る手前の綺麗事

それでも耳を優しく撫でた　俺の信念と笑えるまでは

超chillなラッパー　なりたかったあの日から

お前如きと比べちゃ別格　持つべき目標　常にデッカく

いつも耳にしていた音色　頭から離れないよねと

不遇なんて言わせねえよ　己を信じて蹴飛ばすfate

繋ぎ　止められぬ悪党　部屋に閉じ込めることは不可能

四六時中頭で韻を踏んで　無味の無意味を山ほど捨てて

この道の向こう側にあるのは　岐路か崖か分からぬのさ

自分の眼で確かめてこそやりがいを見出せるんだ輝く空

そうでなければ　やっていけない

きっと　ただ飛ぶことだけは出来る筈だから