匿名短文みんなのアイドル企画 感想

遊月奈喩多

1:光に焼かれた一人の誰か 感想

お話

https://kakuyomu.jp/works/16818093087196390509/episodes/16818093088385175271


 無力感に心を閉ざしていたとしても、その手は間違いなく誰かを救っていて、その誰かにも自分が救われていく。美しい話でしたね。

 夢や心というものが原稿用紙の中にだけ存在するものと化して久しい我々ではありますが、陽花莉ひかりちゃんは『私』にとっても我々読者にとっても、救いの光をもたらしてくれるのかも知れません──。


 などと書くのは、筆者自身がここ最近歌を聴いて胸を熱くする瞬間が増えたからかも知れませんね。アニメ『君が望む永遠』最終回でエンディングとして流れた「君が望む永遠」(こちらは歌の名前です)であったり、『Kanon』本編をじっくり観た後に聴く「風の辿り着く場所」であったり、あとは……そうですね……。筆者がここ10年以上その世界に魅入られているサウンドクリエイターがとあるVTuberさんに提供した楽曲とか。

 いやもうね、「僕らの星座」という歌なのですが、聴いた瞬間になんというか……ねぇ。歌っているのはもちろんその白上フブキさんという方なのですが、曲とか歌詞がもうRそのサウンドクリエイターの気配が強い曲でというか……そうだ昔は「人殺しソング界の貴公子」と呼ばれていたけどあの人の作る前向きな(?)曲の破壊力ってほんとに凄いんだったとね……あの王国の国歌だって、ひとりカラオケの締めに歌うとなんだか胸が熱くなるもんなと……そんなことをね、思ったりしたわけなんですよね(昨夜の話です)。

 ということで、昨夜はもうそれから何かにとりつかれたようにSound Horizonの曲を聴いていましたよという報告になってしまうわけなのですが、いやぁ……本当にね、歌の力って侮れないわけですよ。


 病院の先生とアイドルになりたい女の子というと、こうね……筆者も初期までは追いかけていた(そして最近めでたく完結した)あの漫画を思い出してしまう組み合わせですよね。こちらは無事に少女は夢を叶え、先生の心も微かに救われたのだと信じたいわけですが、筆者もこうね……胸がじんわりと温かくなりましたねぇ。


 ということで、「あの日の決断が奔る道」はお勧めですよ……なんだか救われる心地になりますよ……というコメントを添えて、『光に焼かれた一人の誰か』の感想とさせていただきます。

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