「庇護する女たち」のあとがきと批評解説

始祖鳥

固有名詞が出てこない小説は難しい





この小説には、キャラクターの固有名詞が出てきません。


ただでさえ地の文とモノローグの区別にも苦戦していたのに、無謀にも難儀な技に挑んでしまいました。正直なところ、名前を考える手間を惜しんだのも理由の一つです。改めて読み返すと、全体的に平面的で話にも抑揚が乏しく、雰囲気だけで読ませる感は否めないです。


結果、分かりにくい文章になったと思います。


例えば、主人公の“旅人”は旅人じゃなくなったら、何と呼べばいいのか?旅人から平穏に暮らす男性に変わった時の切り替えと、それをいかに分かりやすく、スムーズに表現するかに尽力したつもりですが、果たして読者には伝わったのか?


要は、自己満足な作品になってしまいました。私は好きなんですけど、他人様ひとさまには不親切な文章なんですよ、これ。


他の方々の作品を見て思ったのですが、もっとキャラクターが浮かび上がるような、覇気のあるやり取りや動きをする話を創りたいと思いました。



誤字脱字等は、紹介文で述べた通りです。ルビは漢字が多い所に振って、読みやすくしました。


あと、女戦士アマゾネス女王国アマゾニアのように、読んでほしい振り仮名を付けた所もあります。



時間軸は変えない方が良かったかな~?


回想シーンは話の流れを止めかねないし、読み手に負担をかけるのに。物語の都合上と、作者の「やってみたかった」と、そもそも、このエピソードをここでねじ込まないと六話じゃ収まらない(それでも、最初は四話でまとめる予定だった)という、完全にこちらのエゴと未熟さのせいなんですけどね。



ここまで、つらつらと書いた長文にお付き合いくださり、感謝です。



続きます






 


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