第一章 現実と非現実

日常とレンタル

第3話

私は、奥本 淋香 中一の12歳。9月で13になる女子


たいして見た目もよくなく、ただでかいだけ・・・。

173cmある身長は、まだ伸び盛り・・・ハァ これ以上いらないのに・・・


住んでいるのは田舎も田舎、三方山に囲まれた土地


家では、黙々と力仕事をこなす、

ただただいやな日々を送っていた。




私には、父・母・祖父母・兄の家族が居る。

が、決して仲が言い訳ではなかった。


家庭内ではけんかが絶えず起こっていて、

それに応じての人の出入りも激しかった。

特に男同士のけんかはすさまじく、家の中の物はもちろん、

人まで飛ぶようなけんかをする。


今も


「お前は、何度言ったら分かるんだっ!!」


「そっちこそいつになったらいつ引退するんだよっ」


こんな会話から始まるけんかは次第にヒートアップ。

お互いを殴り始め、

疲れてくると物が飛びそこら中に散らかる。

そして、散乱した物を集めに行っても行かなくても


「お前ら散らかってるもん片付けろや」


「邪魔くさいとこに立ってんじゃねぇ」


の言葉と同時に殴られる。


もちろん、私も何度も巻き込まれ飛ばされた挙句、

その反省として力仕事を手伝わされる。

だから、腕っ節だけなら男にも負けないほど強い。



しかし、その家の中で

一人だけけんかにも巻き込まれず周りからも一目置かれる

そんな風に守られている人が一人だけ居る。



兄だ・・・

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