復讐を望む者たち

黒ペンギン

第1話 家族の為に

俺の家族は死んだ。俺の10歳の誕生日の日に家族で少し遠いところにお出掛けをしていた。その日は楽しい一日でこんな日が続いて欲しいと思った。

だが違った。帰りの山道で車のハンドルをきれずにガードレールにぶつかり山の下に落ちてしまった。俺が目を覚ましたのは約5年後の15歳の時だった。病院の人が言うには俺は山道で落ちたあと当たり所が悪かったらしく意識不明の重体。家族は全員頭を打ち出血多量で亡くなった。

だが俺はそこでおかしな事に気づいた。父さんは遠出をする前は必ずと言っていいほど車の点検を欠かさずやっている。だからその日にハンドルを誤ることなんてなかった。だとすると誰かが俺たちの事を殺そうとして何かを仕掛けて山道に落ちるようにしていた。だが謎の誰かは何の恨みがあってこんなことをしたのか。俺はこの事件の真相が知りそいつに復讐をしたいときめた。俺たちの家族を奪った事を後悔させてやりたかったからだ。

数年後…

俺はついに病院を退院した。けれど俺には職もないし家もない、だけど一つだけ思い出したことがある。それは母さんが俺に一人じゃ生きていけないと思った時に役立つ電話番号を渡してくれていたことを。

俺はそこに電話をしてある住所に向かった。

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