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…口?
こうかな?
え……
強く絡んで離さない。
「んぁっ……」
私の心に絡まったリボンが甘く、弾けた。
え……。
何、今の声……。
私?
あ……どうしよう。
「…今日はこのくらいにするか」
「あ、うん」
私はゆっくりと起き上がる。
「…
私はバッと顔を背けた。
あ……。
「自分で取るので…大丈夫」
「…そう」
怖くて見れないよ。
私は
「教室、戻るね」
「…
私は屋上から出て行く。
「…あー」
*
「…はぁ」
5限の音楽の授業を終えた私はため息をつきながら3階の階段を降りていた。
音楽の授業、何やってたのか全く覚えてないや。
なんで私、あんな声…。
思い出す度に、
恥ずかしくて、たまらない。
2階の廊下が見えた。
「
女の子の声が聞こえ、私はドキッとする。
え…
「…何?」
「好き。私と付き合って」
私は両目を見開く。
え、え、告白…!?
ドクン、ドクン、と私の胸が嫌な音を立てる。
「…悪いけど興味ない」
ツインテールの女の子が
胸がズキンッと痛んで、
心に絡まったリボンが、複雑に絡まっていく。
やだ。
やだやだやだ。
私はハッとして右手で自分の口を押さえる。
……あ。
私、なんでこんなこと思って…。
屋上で、顔、背けたくせに。
私、ヤキモチ妬いてるの?
「え~誰とも付き合ってないんでしょ?」
「だったらいいじゃん?」
「軽く付き合ってみよーよ」
「興味わくかもしんないし」
「…それはねぇわ」
「…俺が興味あるの、星だけだから」
「え~、天体に興味あるの!?」
「何それ~、かっこいい!!」
ツインテールの女の子は
顔が熱い。
星って、私のこと?
ぐらっ…。
「あっ…」
私は階段から足を踏み外した――――。
階段横に隠れていた
「大丈夫?」
一瞬見つめ合うと、
「冷たいな」
「ほんと徹底してるね」
「…………」
私は黙る。
「ごめんね、助けたのが俺で」
「ううん、助けてくれてありがとう」
他の女の子に
今すぐ私が触れたい。
いっぱい触れられたい。
「…あの
「ん?」
「後で
「放課後、屋上に来て下さいって」
「分かった。伝えておくよ」
屋上に来て。
そしてもう一度、
私に深くて甘いキスをして。
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