覚えてる

天川裕司

覚えてる

タイトル:覚えてる


「はーい」

インターホンが鳴り、

部屋の中からインターホン越しに

誰が来たのか見ていた。


「……」

サラリーマンふうの人。

別に悪そうな人には見えなかったので

とりあえず私は玄関に出て話を聞いた。


男「いや〜ありがとうございます♪」

この人は勧誘商法を生業としていたようで、

話を聞いたのっけから嫌気が差し始め、

帰ってもらうタイミングを計っていた。


でも私はこう言うのが生来苦手。

「はぁ…なるほど…そうなんですか」

なんて言いながら、どんどん時間だけが過ぎてゆく。

はっきり「帰ってください」となかなか言えないのだ。


でもこれが良くなかった。

男は商売の話を適当に切り上げ、

なんと部屋にまで上がって私を襲ってきた。


「や、やめて!やめ…!」


そこでとうとう男は私をヤッてしまった。

私は傷つけられて部屋で泣きじゃくる。

男は颯爽と部屋を出て行った。


それから数日後。

私を強姦した男はすぐに捕まった。

男を捕まえるだけの証拠が

私の部屋から見つかったそうだ。


でも私は、なんでそうなったのかよく分からない。


警察1「このインターホンは録画式のものではないと?」

専門「ええ。これは通常のインターホンですので、そういう機能は一切つけられておりません」

警察2「録画機能なしのドアフォンですか」

専門「ええ」

警察2「…じゃあなんでこのカメラに彼らの様子が」


インターホンがまるで防犯カメラのようになっており、

その為あの日来た男の顔形もすっかり分かり、

逮捕に至った。


私はあれからあまりのショックで

自らその部屋でこの世を去って居た。

衝動的にしたことだが

それが現実になってしまったんだ。


もしかしたらそれが理由であのインターホンに…


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=KHBrvbAhxZc

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覚えてる 天川裕司 @tenkawayuji

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