PTAも悪くない？

はじめに

　私はこれまでにPTA会長を二回ほど経験いたしました。

　昨今ではPTAを廃止にしたり、公益社団法人日本PTA全国協議会から脱退する自治体なども増えてまいりました。

　要は、PTAが持つ強要と保護者に対する負荷、保護者間同士の軋轢やパワーバランス（大人のいじめ的構図）に対し、これまで暗黙の了解だった“伝統”の異常性が正義の名のもとに顕在化し、小さな声のレジスタンス運動がやっと報われつつある。という状況なのです。

　お子さんを持つ保護者の方にとって、やっかいな存在。それがPTAという組織であり活動なのです。

　で、です。

　なんでそんな伏魔殿のような、現代の蟹工船みたいな組織の長を二度もやったんです？　まあ一回くらいは順番が回ってくることもあるかもしれませんが、二回って（笑）という疑問に対し、これからその理由を語ってみたいと思います。

　PTAにひどい目にあわされた方、嫌な思いをした方、まだ経験していないけれど他人事じゃないぞと不安に思う方。そして、いや、PTAってさ、素晴らしいんだよ！　と全肯定する方たちに向けて、何らかの気づきを得ていただけると嬉しいです。

　もちろん、そんな世界には無縁な生活をされている方にも、少しだけ認知の枠を広げられたら幸いです。