事件の始まり

探索者はその夜に夢を見る。

一人の女性(三聲叶)が夢の中で現れて

「私をここから出して、妹の元に連れて行ってください。私は秘密の部屋にいます。佐比売党病院の一階の一番隅のエレベーターのボタンを4階、2階、6階、2階、10階の順で押した後に緊急連絡ボタンを押してしていあ、いあ、シュドメルと唱えてください。そうすれば私のいる秘密の部屋に来ることができます」

と言って消える。SANチェック0/1


【これは蛍石を通じて三聲叶が送ったSOSである。妹の危機を感じ取とって藁にもすがる思いでテレパシーを試しに送ったところ、細胞が移植された探索者に届いた。】


探索者はスマホの電話の音でおきる。相手は紅葉の母親で

「朝、起きたら紅葉が家にいないのだけど何か知りませんか」

と言われる。この時は直ぐに答えられないが、スマホを改めて良く見ると集まりで使った通話アプリのグループに紅葉から深夜に

「姉の声が聞こえる。神社に呼ばれているみたいです。朱土神社に行ってみます。お母さんには内緒ですよ」

と連絡が入っていたのに気がつく。

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