ラムネの瓶

安保 拓

ラムネの瓶

シフトポイントの擦り減ったブーツと

いくつもの風を越えたレザー。


春も夏も秋も冬も君に逢いたくて

この道を走り続けた。


飲み干したラムネの瓶を覗けば、

あの日の太陽と心地良い潮風。


春も夏も秋も冬も君に逢いたくて

この道を走り続けた。


いつも俺を困らせる君は、

いつも俺を困らせる君に、


少しでも早く君に逢いたくて、

そして俺はトリップする。

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ラムネの瓶 安保 拓 @taku1998

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