第14話

ご飯を食べ終え、食堂前の自販機で

パックのいちごみるくを購入していると

春はブラックコーヒーを飲みながら


「なっちゃんがいちごみるく好きなんて

可愛いね〜。甘すぎて僕は飲まないよ〜」


「別に好きで飲んでるんだからいいだろ」


見た目だけで言うと春の方が

いちごみるくを飲んでそうだと俺も思うが

春は甘いものが苦手らしい。


いちごみるくを片手に飲みながら

隣で1人何か話している春に適当に相槌を打ちながら三階の教室へ戻る。


見た目は不良高で通う生徒も派手な身なりの

生徒が多く授業はサボりがちに見えるのだが、

割とみんな授業は出席している。


…多くの生徒は寝ていたらゲームをしていたり

好きなことをしているのだが。


教室へ着き、自分の席へ座りボーッとしていると開られた窓から涼しい風が吹いてきて、

俺の髪をそっとゆらした。


お昼休みが終わってから

いつの間にか寝ていたらしい俺は

前の席に座る春に揺さぶられ

目が覚めた。


「やっと起きた〜!!

 全然起きないからびっくりした!

 もう放課後だよ一緒に帰ろっ」


そう、春に言われ寝ぼけ眼で

春を見た。


「キャッ///そんな顔で見ないで♡ハルくん落ちちゃう♡」


「そんな顔とはどんな顔だよ」

不機嫌になりつつも答えると


「ナイショ!」

教えるつもりはないらしい。

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