第10話


3階にある3年フロアから

1階にある地味に遠い食堂へ着くと

急に煩くなった。


(きゃーーー)

(近藤さんと五十嵐さんだぞ!!かっけー)

(キャーあの人達先輩?めちゃくちゃカッコいい!)


キャーキャー女の声と憧れる男の声が上がっている。


「…煩い」


「まぁまぁ、なっちゃんいつものことじゃん。僕達がかっこいいから仕方ないんだよ」


肩にポンと手を置かれ何故か励まされた。


肩の手を払ってから

昨日の彼女がいないか辺りを少し見てみる。


食堂は人が多いからいそうな気もしたが

特にそれらしき人物が見当たらなかった。


ほんの少しガッカリして

食券を買いに行った。

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