呪われた公爵令嬢を助けたら護衛兼執事に任命された

池田 春

第1話呪われの姫

俺ことハルトは今、依頼の最中だ。


「プギー!!」


という汚い鳴き声とともにオークは俺を押し潰さんとばかりに棍棒を振り落とす。


「ふっ!」


オークは巨体な分、動きはさほど早くないので余裕を持って振りおろされる棍棒を交わす。


「プッギャ!!」


交わすと同時に転がりながらナイフでオークの短足な両足を切断するとオークは巨体な図体を支えきれずに後ろ向き倒れる。


「これで終わりだ!」


と最後に倒れたオークの首をナイフで切断するとオークは絶命した。


「ふうー」


と息を吐く、ここの狩場は初級者向けの場所なのだがここ最近、この狩場でオークが目撃情報が出てから冒険者ギルド直々に俺に調査して欲しいという依頼が出されて今に至る。

オークはBランクの魔物なのでDランク帯等の新人冒険者が遭遇すればほぼ100%市に至るだろう。

今回は被害者が出る前に狩れてよかったと思う。


「よし!街に帰るとしますかね!!」


休憩を挟んだ俺は街の方に歩き出す。


キンキン


歩いて5分程経った頃、微かにだが剣同士ぶつかり合うような金属音が複数少し森の奥の方から聞こえる。


俺は音のする方に向かい木の影から様子を伺う。

そしたら、盗賊に貴族でも乗っているのか知らないが外面が綺麗な馬車が襲われている。


それも盗賊10人に馬車の方は護衛の騎士が5人と見るからに劣勢だ。


「ぐわー!!」


と様子見をしているうちにも盗賊に剣で斬りつけられ騎士の1人が血を吹き出し倒れる戦える騎士が4人になる。


迷ってる暇はなさそうだ俺は木の影から出て隠密を用いてナイフを両手に持ち2人同時に背中から突き刺す


「がっ!」


「あが!」


といい2人の盗賊は倒れる。

突然、現れた俺にこの場の全員が驚愕する。


「助太刀いたします!!。」


「!!感謝する冒険者の方よ!」


「死ねー!!」


仲間をやられたことへの怒りなのか1人俺に剣を振り下ろしながら接近されるが剣を振る速度があくびが出るくらい遅いので余裕を持って交わしお返しに首を掻っ切る。


「ぐがっ!!」


その後、俺が参戦したので苦戦することもなく呆気なく盗賊の集団は壊滅した。


「私はこの隊の隊長のエドガーお申します。助太刀感謝いたす。」


と隊のリーダーの男が兜を取り頭を下げ感謝される


「いえいえ!たまたま通りかかっただけですから!俺は冒険者のハルトといいます。」


「それにしても、ハルト殿は相当腕の立つ冒険者のようですな。戦闘中ちらっと見えたのですが素晴らしいナイフ捌きですな!!冒険者してなかったら我が隊にスカウトしたいくらいですぞ!!

あっはっは!、」


と豪快に笑う。


「あはは、」


どう答えていいかわからず苦笑いで答える。


話し込んでいると


ガチャ


騎士達が守っていたであろう場所のドアが開く、


「「「ひっ」」」


と情けない声を上げて何人かの騎士達が後退りをする心なしかエドガーさんも少し怯えているような気がする。


そうして馬車の中の人が姿を見せる。


「!!」


俺は衝撃が走った。生まれて22年立つがこんな美少女は見たことがない一切日を浴びたことがないような白い肌に髪と瞳の色がブラウンなので暗そうな雰囲気が黒ドレスを着た彼女はまるで夜の女神様のようだ。


「私達を助けてくださったのは貴方様でしょうか?」


「はい!私でございます」


礼儀作法は知らないが相手貴族っぽいし最大限粗相がないようにすふ。


「私の名前はアナスタシア.レインブルクといいます。貴方様の名前をお伺いしても宜しくでしょうか?」


「アナスタシア様、私の名前はハルトといいます!」


「ハルト様、ちょっと私に触れてみてください。」


「???」


いきなりの提案に俺は首を傾げる。


「えっとどういうことですか?」


「ハルト様、何も考えずにお願いします」


と有無を言わさないような雰囲気が漂っている。


「わかりました。」


俺は何も考えずにアナスタシア様の手を握る。


「!!」


アナスタシア様が驚愕した顔になるが俺はずっと手を離す。


「あっ」


と少し寂しげな声を漏らす。


「次は顔に触れてみてください」


といい顔を突き出す。


「んっ」


頬をむにむに触るとアナスタシア様が変な声を出すのでこちらもすぐ離す。


「ハルト様、合格です。私は貴方が気に入りました。」


と突然の物言いに目が点になる。


「それよりも今のに何の意味があるのでしょうか?」


「すみません。今は話せないですけど、お金はお支払いしますのでまた危険な事ないように街まで同行してくれませんか?。」


「はい!わかりました。」


とアナスタシア様達に同行することになったのだった。

のちに俺は知ることに呪われ姫が彼女だということを













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