第198話
私が聞こうと思っていたことを何故か健がほとんど聞いてくれた。やはり刺青や銃のことが気になっているのだろうか。
両親はこっちの会話には全く興味がなさそうだ。母は台所で片付けをしているし、父はリビングでコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。
「犯人ですか?そうですね、俺は若い男のような気がします。直感だけど。」
「……なるほどなるほど。早く捕まるといいのにね。」
「高瀬さんは?」
御手洗はどういうわけか私に話を振ってきたから心臓がビクッとした。
「……わたし?」
「はい。犯人はどんな人だと思う?」
「私も……若い男だと思う……」
「そっか。まぁ、最近物騒な事件多いしお互い気をつけようよ。そしたら俺はそろそろ帰るね。明日五時起きなんで。」
「御手洗さん……私のお願い聞いてくれますか……?」
「どうしたの?」
「今すぐ全裸になってください……」
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