第104話

どうしてしまったんだろう。もうかれこれ三分はキスされている気がする。



健が不意打ちでディープキスしてくるなんて初めてのことだ。やはり、御手洗と何かあったのだろうか……




「はい、消毒完了。」



「…………」



「御手洗さんとしたのはキスだけだよね?それ以上は何もしてないよね?」



「あの人と、なに話したの……?」



「紫乃たん、俺のこと好き?」



「……好きだよ」



「俺のこと愛してる?」



「愛してるに決まってる。なんで今さらそんなこと聞くの?」



「ならもうそれでいい。それだけで十分だよ。」



「健……?」



「もうこの件は忘れよ。御手洗さんの話は今日でおしまい。俺お風呂入るわ。今日は疲れたからこのまま寝る。」



「さっきから、なに言ってんの?なに一人で勝手に完結してんの?早く私の質問に答えてよ。御手洗と何を話したの……?」

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