第27話
「……話すって、何話すの?」
私は掃除する手を止めて、蓮に視線を向けた。
「ストーカーやめてくれますかって。」
「いきなり?」
「そのあと、フライパンでビンタする。80回ほど。」
「無理!!相手怒らせて余計酷くなったらどうすんのよ!!蓮なんか一秒で殺されるから!!」
「てか、完全にエアコン壊れてる。ここ暑くて死にそうだから、健が戻るまで隣で涼ませてもらおうよ。そうしよそうしよ。掃除なんか業者に任しとけばいいんだよ。行くぞ。」
蓮はエアコンのリモコンを放り投げると早々と玄関の外に出ていった。
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