第26話
蓮は中学生ぐらいまでは中性的な顔立ちのあどけない少年だった。
だが高校生になって一気に背が伸び色気も出てきたと同時に、目付きも言葉遣いも悪くなりクソ生意気になってしまった。
女の子みたいにメソメソ泣いて私の側を離れなかった、あの頃の可愛い蓮が一番好きだった。今では女に稼がせ仕事もしないただの屑ニートだ。
「何見てんだよ。」
「いや、蓮が女装したら可愛いだろうなって思って……」
「殺すぞ。美羽になに聞いたか知らねえけど俺は女装なんか全く興味ないから。したくなった時に、してるだけ。」
「おもいっきり興味あるよね、それ。ていうか、美羽に電話しなくていいの?帰り遅いと心配するよ。」
「うっせーわ。それより行くぞ。」
「行くってどこに……?」
「隣だよ、隣。おばちゃん話す気なさそうだから俺が直接その男と話してあげる。」
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