第14話
健に電話をかけたが、まだ電源を切っている状態だった。
「電源切ってる、繋がらない……」
「ほっとこほっとこ。」
「うん、ほっとこ……」
健は私と話したくない時は必ずといっていいほどスマホの電源を切る癖がある。直すと言っていたのに昔からの癖はそう簡単には直らないんだ。そんなことを考えていると玄関のドアが勢いよく開いた。
「なんなんもう!!外、暑すぎるわ!!うっわ、おばちゃんまだいたのかよ!!早く帰れよ!!」
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