第30話 違和感
※ラース視点
…最近、よく魔物に襲われる。
もちろん、これまでにもたまにはあったことであるし、悪目立ちしたから、少しは増えるだろうと予想していた。
しかし、それをゆうに超えてきた。
それだけならまだいいが、なんだか変なのである。
魔物だって、知能がある。
怖いものは怖いと思うし、やりたくないことはやらない。
なのに、僕がいくら魔物を倒しても、止まらずに向かってくる。
そう、動かされているように。
そう、操られているように。
===
※クロコ視点
私たちは今、ノアくんの部屋に集まっている。
私達、というのは私、ノアくん、ルークくん、リキ、フィン、ジャック、ロイド、タグリ。
あの戦いの時の8人。
ラースくんが退院して時間も経ったし、パーティーをしよう、という話になった。
ノアくんが部屋を使っていいよ、と言ってくれたので、お言葉に甘えて、使うことにした。
聞けば、ラースくん、ノアくん、ルークくんは料理上手らしいではないか。
楽しみだなぁ!
ピンポーン
計画を立てていると、急にインターホンがなった。
「私がでてくるよ」
ドアを開ける。
その顔を一目見て、私の思考はフリーズした。
10秒ほど経って、我に返ると、私は叫んだ。
「ええええええー!」
それを聞いて、みんなが駆けつけてくる。
ドアの前に立っていたのは、この国の国王
様、エーカ様だった。
唯一、ノアくんが声を出す。
「…あの時、もうやめてくださいって言ったあとなんですけど」
はい?
ちょっとちょっと!?
敬語使わなきゃ! 敬語!
ほら、あの、あれで、首チョンパされちゃう!
「しょうがないじゃん。ノアにつけてる『影』がパーティーやるらしいなんて報告したら、かけつけるしかないでしょ!」
「あの『影』さん達が報告しないと思いますけど。あの人たちはあなたと違っていい人なんですから」
「ああ、ミルフィスたちね。家族を人質にとって、報告しなきゃ殺すぞっ、て軽めに脅したら、吐いてくれたよ。」
「この、クソ野郎が」
「国王にそんな口きいていいと思ってるのかなー?」
「チッ」
え?
どういうこと?
その後事情をノアくんに聞いた。
いや、だとしてもパーティーに2回も入り込むのはひどすぎない!?
それに『影』って、国内の選りすぐりのスパイたちの集まりじゃん!
そんな人達を口一つで動かせるなんて…
すごいね!
国王様!
===
※エーカ視点
パーティーに入り込んだのはいいが、なんだか体がだるい。
体調も悪い。
最近、いっつもそうだ。
そう、あの時から―
===
第30話投稿しましたー!
描写していないだけで、魔物も会話できる設定にしています。
さて!少しでもこの作品が面白そうだなとか、続きを読みたいな等思っていただけましたら、☆3つ評価と作品フォローをして頂けますと幸いです!
読んで頂き、ありがとうございました~!
<(_ _)>ペコッ
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