第20話 魔物、襲来

※とある生徒視点


それは、いつもと同じ朝だった。


いつものように家を出て、いつもの通学路を歩き、出会った友達に挨拶し、会話した。


いつも通りの、何気ない日常。


…の、はずだった。


魔物達が襲ってきたこと以外は。


たとえ魔物に襲われたとしても、数人でかかれば、普通の敵であれば、苦労せず倒せるように、僕らは訓練されていた。


だから、すぐに比較的戦える人たちが魔物を倒しに向かった。


それで倒して、一件落着。


そのはずだった。


だけど、そうはならなかった。


魔物が、異様に強かったのだ。


戦いに行った者たちが、軽くいなされ、戦闘不能にされた。


たかが数分の出来事。


魔物たちが、倒した生徒たちにとどめを刺そうとした。


そこに、1人の生徒が割って入り、生徒を庇った。


勇者育成学校2年No.2、クリス・インダスさんが、参戦してくれた。


彼は、得意の氷魔法で魔物の足を凍らせ、そのままとどめを―


させなかった。


彼の攻撃が届く前に、魔物が氷を壊し、彼の後ろへ回り込む。


そして、魔物の一撃が、クリスさんの体にヒットした。


クリスさんでも歯が立たない相手。


最低でも、隊長級。


戦場で、魔物軍を指揮するレベル。


それが、ここにいる約30体の魔物の中の、最弱。


勝てない。


1体で戦況を変えてしまうほどの強さを持つ、敵が、30体。


クリスさんを倒した魔物が、その奥にいる生徒にとどめを刺そうとする。


クリスさんが、最後の力を振り絞って、生徒の前に氷の防御魔法を展開する。


それに魔物の攻撃が当たって、破壊される。

生徒に魔物の拳が届く寸前、魔物の腕はなくなっていた。


「後は僕に任せてください」



===

※ラース視点


昨日は、結局夜更かししてしまった。


楽しかった。


久しぶりに、楽しいと思った。


顔を洗って、着替えをして、朝食を食べる。

もういつでも学校に行けるので、読書をする。


出発まであと30分くらい。




本を読んでいると、僕の頭の中で警戒アラートがなる。


戦場で、幾度となく経験した、あのアラートが、今頭の中でなっている。


ただの気のせいと、考えても良い状況だが、何か嫌な予感がする。


一応、確認しておくか。


走って学校へ向かう。


どうやら僕の警戒アラートに間違いはなかったようだ。


魔物の攻撃を防いで、彼らに言う。


「後は僕に任せてください」



===

※???視点


「この状況で、どう君は対処するのかな?

ラースくんよ」


暗闇に不気味な笑い声が響いた。


===

第20話投稿しました〜!

本日も2話投稿です。


星が44個、PVは600個!

感謝です〜!



さて!少しでもこの作品が面白そうだなとか、続きを読みたいな等思っていただけましたら、☆3つ評価と作品フォローをして頂けますと幸いです!




読んで頂き、ありがとうございました~!


<(_ _)>ペコッ





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