第1話

たぶん、ひとよりちょっとかわいくて、


たぶん、ひとよりちょっと小柄、


そういうの、おとこのひとはだいすきなの、


しってる。




「さいとうセンパイ、また会ってくれる?」


はじまったら、だれよりもちかくで触れてた身体が、


「……うん」


おわっちゃうと、だれよりもとおくにいくこと。


いやだとおもうのは、


どうしてなんだろう、




大学では、すこしだけ、有名人。


「さいとうさん、つぎは、経済学部の後輩と……」


「いいなー、おれもやりてぇ」


「言ったら誰でもやってくれるって」


「やだ、不潔ー」


だんしの目線と、じょしの嫌悪、


べつに、どうでもいい、


「さいとうサン」


べつに、


「ペアワークの課題、今日一緒に図書室でやんない?」


どうでもいい、

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