数学Ⅰ

MAXエロ大魔神

第1話 ミニスカパーカーだらけの世界にしてみた

 自分はどこにでもいる会社員である。

 仕事終わりの後は家に帰って数学して寝る。

 毎日がその繰り返しだ。

 平日は1問だけ数学して、土曜日に2問だけ数学して、日曜日は内臓を休める。

 ポリシーは残業をしないことである。

 仕事は定時に終わるように調整している。

 快適な数活には快適な仕事が最低条件だ。

 誰にも家での数学時間を邪魔されたくないため、飲み会や社内サークルは全て断って家に帰る。

 家に帰ったら毎日方程式を探してネットの海をサーフィンする。

 数学は全て好きだ。どれだけ絶対値の大きい数学もどれだけ絶対値の少ない数学も平等に愛している。

 今日も帰って一人で数学するはずだった...

 そう...今日までは。

 朝起きると見知らぬ部屋で目が覚めた。

 そしてそこには可愛らしい少女が数学に相応しい格好でいた。


「よく来てくれたね~、私は皆の思うあの神様だよー、ほぼ毎日数学しているあなたにお願いがあって会いに来たんだー」


「自分にですか...?」


 正直、心当たりが全くない。トラックにひかれたわけでもなく過労で倒れそうなわけでもない。

 というか、毎日数学しているから来たとか言っているので、とんでもない神様である。 


「何考えてるか分かるけど、ちゃんと神様だよー」


 どうやら心を読んでくる系の神様のようだ。


「私は結構偉い神様なんだけど最近暇でねー、数学でもしようかと思ったんだけど、最後に数学をしたのが100年前で最新の数学に興味があるの」


「神様も数学するのですね」


「そこで栄えある最新の数学を教える数学大使に選ばれたのが君ってわけ」


 言っていることがおそらくわかった。

 つまりはこの目の前の神様と数学をすればいい状況である。


「あなたと数学をすればいいのでしょうか?」


「惜しいけど違うよー、あなたに神としての力を与えるからそれで人々に数学をして欲しいだけなの、それを私と他大勢の神様で見て勉強することにしたの、あなたにとっては全てが思い通りの世界になるってわけ」


「まるで夢みたいな話ですね」


「けど何でも思い通りになるって大変なの...暇すぎて普通の人間だと寿命を迎える前に自分から死んじゃうのよ」


 急に物騒な話が聞こえてきた


「でもあなたなら大丈夫、一生数学して生きていけるのよ?あなたは何も考えずに数学をするだけで大丈夫、勝手に寿命で死ぬから」


「寿命は伸ばさない方がいいですか?」


「多少伸ばすのはいいけど、寿命を無限に延ばすのだけは神としてお勧めしないわ、無限にしたのが私たちで、無限の退屈と付き合うことになっちゃうよー」


「わかりました、頑張ってみます」


こんな数学の神様の願いなら断る理由が全くない。


「ではいきますよー。寿命はそのままで神様になーれ」


 不思議な光が自分の体を包み込んだ。


「これであなたは寿命のある神様になりました、何でも願いながら言えば願いが叶うから数学を私たちにたくさん教えてね」


 これで神様と別れるかと思ったら寂しくなってきた。


「依り代みたいなものを作ったら会いに来てもらえますか?」


「いいわよー、けどなんで依り代?直接会いにいくわよ?」


「理由は秘密です、楽しみにしていてください、最高の依り代を作りますよ」


「分かったー、楽しみにしてるね、それじゃあバイバイー」


 気が付いたら自分の家に居た。


「神様になっちゃった...早速神様の力を試してみるか...」


 神様は言えば叶うと言っていたので試しに願いを言ってみる。


「普通の服がミニスカとパーカーの世界になれー!!!そしてパーカーの下はなにも着ないのが普通の世界になれー!!!」


 さっそくウキウキで家の外にでた。


「うひょー。絶景かな...」


 黄色や赤などの色とりどりのパーカーを着たミニスカの女子が周りを歩いていた。

 しかし残念なことに男性もミニスカを履いていた。


「男性の服装は元に戻れー!!!」


 まばたきをすると男性の服はスーツや制服に戻っていた。

 そして女性は今、パーカーの下に何も着ていないはずである。

 確かめていないので本当かどうか分からないが...

 確かめるためにまずは高校の正門に行くことにした。


***


 学校の正門に着くとちょうど下校時刻だった。

 学校から自転車で出てくるミニスカの全裸パーカー女子が自転車を漕ぐ姿を観察することができた。


「絶景かな...見えそうで見えない方程式がたまらん...」


 そしてしばらく待っているとお目当ての女子高生が現れた。

 そう、だぼだぼパーカーの生徒である。

 今回はだぼだぼのパーカーの価値を上げるため、パーカーの種類を指定しなかった。

 ミニスカの全裸だぼだぼパーカーの女子はたまらない。


「絶景かな...だぼだぼパーカーの下が何も着てないとかえちちすぎる...」


 しばらくすると学校の先生らしき人に話しかけられた。


「すみませんが、どなたかと待ち合わせているのでしょうか?」


 しまった、不審がられている。


「時間よ10分巻き戻れ!!!」


 危うく女子高生に怖がられてしまうところだった...

 人としてそれは良くないと思った。


「自分よ透明人間になれー!!!」


 よし、これで好きなだけ観察できる。

 まだ最終目標の女子高生は見つけれていない。


「頑張るぞー」


 しかし透明人間になって1時間ほど粘ったが、目標の女子高生は現れなかった。


「他の学校でも探してみるか...」


 他の学校のミニスカパーカー女子も観察しに行った。

 狙いは強そうな動物系パーカーの女子高生である。

 気の強い子はきっと強そうな動物系パーカーを好んで着るはずだ。

 ライオンやサメなどのパーカーを着てたらきっと気の強い子である。

 そして奇跡は突然起こった。

 サメのだぼだぼパーカーを着た女子高生が現れたのだ!!!


「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」


 しかもパーカーの前の部分が少し開いている。

 ミニスカの崩し着だぼだぼ全裸サメパーカーの女子高生である。


「かみ...さま...」


 その場でミニスカ崩し着だぼだぼ全裸サメパーカー女子高生を崇め奉った。



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