オタサーの姫と、オタクに優しいギャルと、パパ活メンヘラ地雷系と、あざとい小悪魔系後輩と、ヤってしまった。なおカノジョたちの傍にはBSSしている主人公っぽい陰キャがいた模様やべぇオワタもう遅い!
第3話 オタクに優しいギャルのキミを、無垢さもピュアさもゼロのオレが、経験済みにするお話(中)
第3話 オタクに優しいギャルのキミを、無垢さもピュアさもゼロのオレが、経験済みにするお話(中)
イキリギャルがあられた!
→理解のある男になって誠実で優しい態度で接して、結局ただの言いなりになる
わからせる
ギャルちゃんはキスを終えると、俺の腕に頭を乗せてきた。いわゆる腕枕だが、童貞の頃ならいざ知らず、今となっては腕が痺れるだけでやりたくない行為の一つだ。
「うちはマンガ書いてるって言ったじゃん?」
「言ってたね」
「幻滅して欲しくないんだけど。うちはエロマンガが好きで、エッチシーン描くのが好きで、ネットで見てもらうのも好きで。でお友達の男の子に協力してもらって。エロシーンの再現、もちろん服とかは着てるよ。ポーズだけ真似してみたりして。想像してたの。セックスってこんな感じなのかなって?」
なんかすごく嫌な予感がしてきたぞ。なんだろう。この語りの中に含まれるあのニュアンス…。不穏な気配を感じる。
「でもほんとのセックスってすごいね。性感だけじゃなくて。なんかこうフワフワした幸せな感じ。すごく素敵だった…」
俺は嫌な想像を消し去りたかった。だから安心したくて、布団を捲った。…赤いシミがありました!きゃー!え?まじ?いやいやいやいや!違う!これはあれだ!俺が覚えてないだけで実は女の裸を見て鼻血ぶーした跡だよ!きっとそう!だからそれを俺は確かめることにした。
「だろ?君の昔の男たちより俺の方がずっとビックでストロングでロングでハードなマグナムだっただろ?」
「昔の男?そんなのいないんだけど。あれ?もしかしてうちが初めてだって気がついてなかったの?」
絶望的な一言が出てきた。またもヴァージンを引き当てちまった!後腐れのないワンナイトのつもりだったのに!おかしいだろ!どういうことだよ!
「お、俺は女の子の過去とか気にしてないから。あはは…」
ギャルがヴァージンとか誰得なんだよ!なんでギャルが経験済みじゃないんだよ!冗談じゃないよ!ほんとさぁ!
「へぇ。そういうのかっこいいね。器広い感じ素敵♡」
ギャルが俺の頬を優し気に撫でる。てかこいつが思い出せない。そしてどうして俺は昨日もお持ち帰りしたのに、今日もおもちかえりなんてしてしまったんだ?撫でられる心地よさに身を委ねながら俺は必死で記憶をたどることにした。
広告研究会の飲み会は座敷を貸し切ってのスタンダードでフランクなやつだった。でもいつもの飲み会と違うのは、女子の顔面偏差値がめっちゃ高いこと。ついでにいうとインカレっぽい雰囲気で、他大の女子が多い雰囲気な感じだ。男子も顔面がいいやつが多い。あるいは実家の太そうなやつとか。
「やばくない?やばない?女子のレベル高すぎっしょ!」
宴会はまだ始まっていない。今は席どりタイムである。でもこの飲み会どこに座っても女子はあたりしかいない。
「そうだね。ところでお前良くこの飲み会潜り込めたね?どうしたの?」
「サークルの飲み会を渡り歩いて、ここの会長さんと仲良くなって誘われた」
行動力有り余ってるなぁ。こういうところがオシャボ君の嫌いになれないところっぽい。でもいまだに名前がわからない。今更名前知らないんだけどと言えない…。まあいいか。
「で、どの子の隣座りたいの?教えてくれれば俺が切り込むよ」
「まじ?俺あそこにいる黒髪ロングの清楚そうな子がいい!」
オシャボ君の視線の先には黒髪ロングで如何にも清楚ですって感じの白いブラウスの美人さんがいた。なんか男を一杯食ってそうなビッチ臭そうだけど、俺には関係ない。とりま席どりである。俺ら以外にも清楚美人さんの前に座りたがってる奴らがいるのを察した。でも清楚美人さんの隣の金髪ギャルのおっかなそうな視線にたじろいでいるようで誰も近づかない。ギャルちゃんは美人なので威嚇顔がすげぇ怖い。
「よし。いくか。ついてこい」
「いえすさー!」
俺はオシャボ君に少しごにょごにょと吹き込んでから、清楚美人ちゃんの前の席に座る。
「なにあんた?うちら友達待ってるんだけど?そこに座る予定だから別の席に行ってくれない?」
「そうなの?それってどんな友達?女の子かい?」
俺はギャルの厳しい態度をさらりと受け流す。
「うざ。てかあんたミカ狙いでしょ?下心丸出しでキモいんだけど?」
「ミカ?それってお隣さんのことかい?」
隣の清楚美人さんのことっぽい。
「そ。さっきから男子たちがミカのこと狙ってジロジロ見てるの気がついてるんだけど。ミカ狙いなら諦めてとっとと立ってどっか行って」
ギャルはまるでふしゃーってする猫のように俺を威嚇してくる。だけどこんなので動じたりしない。
「そうなんだ。じゃあ俺立たなくてもいいよね。だって俺。君狙いだし」
俺はギャルの目を見詰めながら笑顔でそう言った。するとギャルは虚を突かれたのだろう。少し動揺してあわあわしはじめた。
「いやぁすごく君にビビッと来たんだよね。すごくお喋りしたい。でもさすがに俺一人だと緊張するから友達呼んでいいよね」
俺は近くに待機していたオシャボくんに手を振って呼び寄せる。オシャボ君は事前の打ち合わせ通り清楚美人さんの前に座った。
「て!言ったでしょ!友達待ってるって!ウザいってば!」
ギャルは口調こそ厳しいが頬を赤く染めて恥ずかしがっているようだ。こういうタイプはストレートな攻撃に弱いものだ。
「おもしろいんちゃう?」
ギャルの隣の清楚美人さんのミカがニコニコした笑みで口を開いた。
「あの人来るのまだずっと先やし、ええやん。この人たちとお酒飲んだら面白そうやわ」
おっとりとした口調でミカは俺たちのことを好意的に受け止めてくれた。俺とオシャボ君はテーブルの下で拳を叩き合った。
「ううっ。もう。ミカを守るつもりで言ったのに…」
「私だってもう大学生なんよ。悪い虫くらい払いのけられるで。せっかくの飲み会なんよ。いろんな人とお喋りした方が楽しいわ」
そして店員さんが来てオーダーを取り始める。俺とオシャボ君はとりあえず生。ギャルちゃんはハイボール。ミカちゃんは日本酒のお猪口だった。なんか強キャラ感あるわ。
「「「かんぱーい!」」」
宴会がはじまり俺たちは乾杯した。ギャルちゃんはむすっとした顔してたけど。
「俺は綾木令司。君はなんていうの?名前教えて?」
「田村」
「田村さん?下の名前は?」
「呼ばれたくないから言わない」
それを聞いてミカは肩を竦めていた。オシャボ君の頼みはこれで果たされたのであった。後は野となれ山となれ。ぶっちゃけギャルの好感度なんてどうでもいい。俺はビールをとりあえずぐびぐびと飲んだのであった。
好感度最悪からのスタートだったことを思い出した。つーか上の名前しか思い出せねぇ。あとオシャボ君も自己紹介してたはずなんだけど、ビールに夢中になってて聞きそびれてた。あいつの名前気になるー。それはまあ置いておいて。
「はぁはぁ。こんなの…知らないよぅ…」
酒が抜けてもう一発ヤったわけだけど、このギャルなかなか感度がいい。なんかオナニーで慣らしてる感じがある。それはどうでもいいとして。
「マンガのネタになりそう?」
俺はそんな馬鹿なことを聞いてみた。
「まだなんか慣れない感覚。でもこの体のフワフワした感じ。いいよ。すごくいいの」
いいって言われるとハッスルしたくなる。でもけっこう汗をかいた。ギャルちゃんを俺はお姫様抱っこする。
「キャ…!うち重くない?」
「そんなこと全然ないよ」
「えへへ。ありがとう」
ギャルの田村ちゃんは俺の首に絡んできて、しきりにほっぺにキスをしてくる。そして俺たちはシャワールームに入った。そしてシャワーを浴びながら、ギャルちゃんの体を石鹸で洗いながら撫でまわす。柔らかな感触を楽しみながらさらに記憶を辿る。
飲み会で趣味の話は鉄板だと思う。俺は如何にベースが優れた楽器なのかを熱く語りつつ。時にオシャボ君がミカと楽しくしゃべれるように取り図った。ギャルちゃんはずっと黙っていた。
「田村さんは趣味とかある?」
「べつにぃ」
「ネイルとか?」
「かもねー」
すげー塩の態度に流石のミカも俺を憐れんだのか助け船を出してくれた。
「妙子は気合入ったギャルなんよ。よくみてみなはれ。舌にもピアス入ってるんよ」
「ちょっとミカ。下の名前で呼ぶのやめてよ!」
たしかに言われて気がついたけど、田村こと妙子の舌にはピアスが入ってた。舌ピはなかなか冒険してる感あるね。
「へぇ。個性的だね」
オシャボ君がわりと無難な発言を入れてくれた。こいつ普通に気が利くな。だけどいまだに名前は知らない…。
「そうそう。うちはギャル道極めるつもりだから」
こういう女子ってなんで個性的とかって言われるの好きなんだろう。個性的な女子って大抵の場合ロクなやつがいないのだけど。
「あんたは舌ピどう思うの?可愛いしょ?」
ちょっと態度が軟化したギャル田村は俺に少し笑みを浮かべてそう言った。
「え?いや。可愛くないと思う」
嘘は良くないと思った俺は素でそう返した。その瞬間場が凍った。
「ちょっと!おまえ!」
オシャボ君が焦ってる。そりゃ場の空気が壊れたら損するのはこいつだしね。ミカは逆に俺のことを興味深げに見ている。普通美人な子がドヤってきたら、よちよちするのが男だろう。
「はあ?なにあんた?マジでないんだけど?うちの好きなもん否定する気?人の好きなもん否定するとかマジでダサいんだけど?」
妙子が怒ってイキリ散らしてきた。うぜぇ。
「まあまあ。俺やっぱり嘘はつけないよね。舌ピは無理だわ。ない。つーか舌ピはダサい」
「はぁ?あんたマジで何様?!」
大声こそ出さないけど、妙子はガチで怒ってる。
「舌ピってやなんだよね。舌絡めたときに硬いからなんかこう冷めるのよ。女の子には柔らかさ期待してキスしてるわけじゃん?なのに硬いんだよ。おかしくない?そういうときに硬いのは男の子の俺のおてぃんてぃんだけで十分じゃない?」
「ぷっ!」
ミカが噴出して笑った。割と下ネタいける口っぽい。
「あんたふざけてんの?!馬鹿にしてんの?!」
妙子がテーブルに両手を乗せて身を乗り出して睨んでくる。睨む目がとても怖く見えるだろう。俺以外の人間ならば。
「馬鹿になんてしてないよ。経験から来るただの感想。つーかてめこそ何?俺のこと最初から馬鹿にしてるよね?何様?あ?」
俺は逆に顔を妙子に近づけて睨み返す。すると一瞬びくっと妙子は震えて目を反らした。
「おい。なんで俺の目の見ないんだよ」
「え?だって」
「はぁ。だっさ。お前マジでダサいわ。なに?イキってオラついてくせに、ちょっとやり返されたらビビっちゃうの?」
「でも…てか。その。男がこういう時キレるのとかないと思うんだけど…」
俺はグラスのビールを飲み干す。そしてそのグラスを妙子の前に差し出す。
「なにそれ?メッチャ失望したわ。ようはお前のイキリって女であることに甘えた駄々っ子なのね?」
「ち、違うし!そんなんじゃ」
反論してこようとするけど、目は泳いでいる。俺の言葉で自覚させられたのだろう。ようはイキリ散らして周りを威嚇してもそれは女であることに甘えた安全圏からの攻撃なのだ。俺はそういう女のイキリ行為に容赦はしないことにしている。つーかギャルみたいな連中はここらで序列を示してやらないとすぐに調子に乗るからね。俺は妙子の前でグラスを動かす。
「謝れよ。お前のことをいい女だと思ったのに裏切られた俺に謝れよ」
「…あ、あの。その。もうやめにしない。お互い悪かったってことで…」
「俺は悪くない。悪いのはお前だけ。だから早く態度で反省を示して。俺に向かってごめんなさいして?」
俺は妙子にさらにグラスを近づける。オシャボ君とミカは固唾を飲んで俺らを見ていた。暫くの間妙子は目を泳がせて怯えた様子を見せていた。もう心が折れかかっているのがわかった。だから俺は最後の止めを刺す。妙子の前にビール瓶を置く。まだ半分くらい中身が残っている。
「俺は素直な子って可愛いと思うよ」
そして妙子はとうとうビール瓶を両手でつかんで持ち上げる。そして俺のグラスに丁寧にビールを注ぐ。だけど彼女の手は震えていた。そのせいでビールはグラスからあふれて俺の手を濡らした。
「粗相だね」
「ひっ!ご、ごめんなさい」
俺はビールで濡れた手を妙子の前に翳す。
「綺麗にしろよ。ほら。そのピアスの入った可愛くない舌でも役に立つだろ?」
妙子は顔を真っ赤に染めて目を瞑り、そして俺の掌のビールを舐め取っていく。そして俺の手からビールの水気はなくなった。俺はその手で妙子の頭を撫でる。
「うん。いい子だね妙子。可愛いよ。とってもかわいい」
「あ、ありがとうございます」
調子に乗ったギャルにはこうやってわからせてやらなきゃいけない。じゃないと俺よりもヤバいやつに当たったときに身をわきまえられないととんでもない目に合う。
「かわいい。かわいいね」
妙子は俺の撫でる手で気持ちよさそうな笑みを浮かべている。どうやら身をわきまえることを覚えてくれたようだ。舌ピが手に触れたときのくすぐったさに耐えたかいもあるってものだ。
そう!思い出せた!下の名前もちゃんと聞いてた!よかった。相手の名前も知らずに抱いていたら自分を許せなくなるところだった。
「妙子って感度いいよね。まじでかわいいわ」
「えへへ。うん。うふふ」
俺に褒められて妙子は悦んでいる。その笑みはちょっと前まで処女だったとは思えないほど淫靡に見えた。そのMっぽい体を俺はかなり本気で愉しんでいたのだった。
---作者のひとり言---
レイジくんの攻めにビクンビクンした人は★を入れて応援してください!
BSSで脳が壊れた人も★とフォローをお願いいたします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます