Sugar Boy
まりも
第1話
長く寒い冬が終わり、待ち侘びた春をようやく迎えた私。
これから始まる恋愛は、キラキラと輝きウッキウキのルンルンでラブラブ幸せモード全開!
になると思ってた。
「ごめん。別れよ?」
そう告げられたのは付き合って半年が過ぎた13日の金曜日だった。
彼とは合コンで知り合ってなんとなく盛り上がってなんとなくエッチしてなんとなく付き合いだした。
すっごく好きだったわけではないけど、まあまあイケメンだしエッチもなかなかだし結構幸せは感じていた。
「え、なんで?」
いきなり「別れよう」なんて言われて「うん、わかったー」なんて言えない。
「好きな子できた」
少し嬉しそうに言った彼の顔を見て、その好きな子とはもういいとこまでいっているんだとピンときた。
しかし納得がいかない。
「誰?」
いやよ、別れたくない!なんてそんなかわいらしい事は言えない。
私がいながら好きな子ができたという事は、私と付き合ってから出会った子か、はたまた同時進行か、下手すりゃ元カノか。
「巨乳のかれんちゃん」
はあ?かれんちゃんって誰。なにそのかわいい名前。しかも巨乳って。キャバ嬢か!風俗嬢か!
「あ、そう」
「ごめんね」
悪いなんてこれっぽっちも思ってなさそうな彼は私に別れを告げる事ができて、私に別れを受け入れてもらえて心底ホッとしたような顔をしていた。
「実は俺、おっぱいおっきい子が好きなんだよね~今まで黙っててごめん」
…え?
今、彼はなんて?
ちょっと何言ってるかわかんなかったんだけど。
巨乳が好きなら初めから巨乳と付き合いなさいっつーの。
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