花火大会スペシャル号
「わあ~!綺麗~!!」
俺の横で子どもみたいに口開けて目キラキラさせてる田村がかわいくて仕方がない。
花火より田村の方が綺麗なんだわ。
花火より田村を見ていたいんだわ。
かき氷が食べたいと言った田村と屋台が並ぶ人混みの中を歩く。
『お、あったぞかき氷』
かき氷屋さんを見付けた近藤さんはどんどん行ってしまう。
「ま、待って近藤さん」
後ろから俺のTシャツの裾をキュッと掴んだ田村と目が合った。
「近藤さん歩くのはーやーい~」
浴衣を着てきてくれた田村に気を遣う事もできず、いつものように自分のペースで歩いてしまっていた俺。
俺は田村の手を握って引き寄せた。
『ごめん』
「…っ、いえ、こちらこそすみません」
ドキッとした。
『ごめん』なんて似合わないセリフといつもと違う優しいトーン。
スっと伸びた手と私の身体を守るように引き寄せてくれた近藤さんがあまりにもかっこよくて。
『……』
キュッと絡まった田村の細い指を更に強く握った。
もう離さねえ。離れるなよ。
ずっと俺の隣にいてくれよ。
「……」
ゴツゴツした近藤さんの手はすごく大きくて男らしくて冷たくてあったかい。
お願い。ずっと握っていて。
私ずっと近藤さんの隣にいたい。
花火大会が終わり駐車場まで2人で歩く。
近藤さんは手をつないでゆっくり歩いてくれている。
優しい。かっこいい。素敵。最高。大好き。
やだな…まだ帰りたくない。近藤さんといたい。
私たちの少し前を歩いていたカップルがイチャイチャしはじめてついにキスをしだした。
「…近藤さん」
『ん?』
「キスしてます…前にいるカップルが」
『うん、知ってる。めっちゃ見えてる』
すると近藤さんは私の手を引き建物の陰に連れ込むと私の身体を抱き寄せた。
『田村』
浴衣姿の田村と手つないで目の前であんなチュッチュチュッチュしてんの見せつけられたらもう無理!
「はい」
目の前に迫る大好きな近藤さんの顔。
近藤さんの長い腕とセクシーな香りに包まれてクラクラしちゃう。
『なんも言わないでちょっと目閉じて』
そう言って近藤さんは私の顔を両手で包んでキスをしてきた!
大好きな近藤さんと初めてのキス。
「ん…」
やだ…なにこのキス…近藤さんのキス、エロすぎるんですけどー!
「ん…、こ…」
近藤さんのキスが深くなるたびに私の腰は砕けそうになる。
「ん…ぁ…」
近藤さんの腰に腕をまわすと
『…エロい声出すなって』
ニヤっと笑った近藤さん。
「だって…」
なんなんだそのエロい顔!
てか抱きついてきてくれたおかげで田村のオッパイが!俺に!ありがたい!
『…田村…意外とおっぱいあるんだな』
「ふふ…そうなんです。実は私、隠れ巨乳なんですぅ~」
『自分で言うな』
田村の巨乳は隠れてなんかいない。
俺は気付いていた。初めて見たときからわかっていた。
「ん…」
近藤さんのキスが激しくなった。
『はぁー…ヤバい…』
近藤さんの荒い息が首筋にかかる。
首筋を舐められて震える身体。
近藤さんの手が私の胸に触れた瞬間「ダメ」と声を出してしまった。
その声にピタリと動きを止めた近藤さんは「ごめん」と言って私から離れた。
『……』
ヤバい…ヤバすぎる…。
なんとか保った俺の理性。
俺の超特大スターマインが打ち上がっちゃうところだった。
あっぶねえ俺。耐えたぞ俺。
ヤバいヤバい。マジでヤバい。
浴衣姿の田村かわいすぎる。
浴衣姿の田村エロすぎる。
田村とのキス最高すぎた。
田村のおっぱい柔らかすぎた。
でももう帰らなきゃ。送らなきゃ。
本当はこのままずっと田村といたいけど。
『田村』
「はい」
『すげーかわいい。浴衣』
「ありがとうございます」
ああー!むちゃくちゃかわいい!
浴衣着てきてくれてありがとう田村。
ダメだやっぱり我慢できない。
『最後にもう1回してもいい?』
「…っ!」
顔を真っ赤にした田村が慌てて両手で隠すように胸を押さえた。
『揉まねーよ!』
本当は揉みたいけど。
めちゃくちゃ揉みしだきたいけど。
舐めて吸って弄りまくりたいけど。
「お触りは禁止ですよ?」
そう言って田村は俺に抱きつきキスをしてきた。
『たむ…』
なんだよこれ…なんなんだよこれ…
お触り禁止って…田村のオッパイの方からめちゃくちゃ俺にお触りしてきてるんですけど!
「ん…、」
ヤバいヤバい本当にヤバい…
近藤さんのキス気持ちよすぎる…
近藤さんったらエッチなんだから…好き…大好き!
エロい声を出す田村。
今にも爆発しそうな俺の三尺玉。
いつか盛大に打ち上げられるその日がくる事を願って大好きな田村を強く抱きしめ何度も何度もキスをした。
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