4月号

「近藤さーん」


なんだ田村。

かわいい声出しやがって。

俺は今夜空いてるぞ?


『あぁん?』


今日も近藤さんかっこいい。好き。

近藤さんとお花見行きたい。

これから夜桜見に行きたい。


「〇〇公園の桜…見たいなーと思ったんですけど近藤さん忙しいですよね?お店もたくさん出ててライトアップされて綺麗なんですって~。あーでも近藤さん予定ありますよね?やっぱりいいですなんでもないです」


あー無理無理無理無理!

今夜あなたと夜桜お七♡なんて言えない!


『あー、うん。無理。今日忙しい』


おいおい。

何言ってんの俺。何忙しぶってんの俺。

予定なんかねーよ。バカかよ俺。


「ですよね~すみません。お疲れ様でしたー」


そうよ。近藤さんは忙しいのよ。

私と夜桜お七する暇なんかないっつーの。


『あ、待って田村。今終わった。奇跡的に。予定もなくなった全て』


終わってねーけど終わらせるよ。


「じゃあ…」


『しょーがねーな。つきあってやるよ~夜桜』


「ヤッター!私じゃがバターとジャンボフランク食べまーす!」


『ジャンボフランク…』


「あ、近藤さん今いやらしい事想像しましたね?」


『してねーよ!バカか』


したわ!

めちゃくちゃ想像したわ!

田村がジャンボフランク咥えてるトコロ!


「ヤダぁー近藤さん最低~」


近藤さん最高!大好き。


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