第2話


乱れたベッドの上でまったりと絡み合う男と女。



「どーした今日…すっげえエロいじゃん」


「吉沢亮に抱かれてると思ったらなんか興奮しちゃって」


「はっ!俺とヤりながら他の男の事考えてんじゃないよ」


「吉沢亮だと思って抱かれろって言ったのアンタでしょうが」


「あ、そうでした。すんません」


「あはは」


「…で、どうだった?俺の吉沢亮プレイ」


「もう最っ高。吉沢亮かと思っちゃった」


女は男の髪に優しく触れた。


「だろぉ~!?」


男は女の胸に顔を埋める。


「出た。『だろぉ~!?』すぐ言うそれ」


男の髪をぐしゃぐしゃにする女。


「そんな吉沢亮な俺どう?そろそろ結婚しない?」


女の胸から首筋、唇へとキスをしまくる男が言った。


「吉沢亮となら結婚してもいいかな~」


またいつもの冗談がはじまった、と女はトイレに行こうと男から離れる。


すると男は女の腕をグッと掴んだ。


「てかマジで言ってるんですけど。俺」


「冗談はよし子ちゃん。トイレ…」


「よし子ちゃんじゃないって。本気で言ってる」


「……」


抱き寄せられた男の力といつになく真剣な表情に圧倒される女。


「…え、なに急に」


固まる女。


「え、なんで?」


女をじっと見つめる男。


「だって…浮気するんでしょ?吉岡里帆と」


「うん」


女にチュと短いキスをする男。


「うんって」


「おまえだって浮気すんだろ?吉沢亮と」


「うん」


男にチュと短いキスをする女。


「すんのかーい」


あははーと笑いあう男と女。


「浮気していいのは吉岡里帆だけだからね?」


「はい。吉岡里帆としか浮気しません絶対に。誓います」


「じゃあ私が吉沢亮と浮気してもオッケーってことね?」


「うん、それはだめ」


男は女の首筋に噛み付いた。


「なんで。自分だけズルい」


女は男の耳を抓った。


「イテテテテ」


「吉沢亮と浮気してもいいなら結婚してあげる」


そう言って女は男の耳を舐める。


「それは無理」


男は女をぎゅっと抱きしめた。


「じゃあ結婚しなーい」


「やだ。だめ。無理、絶対無理」


「私も無理~」


おどけて笑う女の顔を両手で包んでじっと見つめる男。


「いやホント、マジで無理。おまえが他の男とヤるとか耐えられん」


「しないから~」


「マジで無理なの俺。おまえ以外ホント無理」


「…どうしたの」


「これからもおまえしか見ないしもうおまえの事しか考えられない」


「……」


「ずっと一緒にいたい。結婚したい」


見つめ合うふたり。


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