新年の赤い月
前述したユダヤ暦についてだが、新年の始まりが秋分の日に該当し、太陰暦を用いると万聖説の頃には2ヶ月が経過する。
新年を迎えてから2ヶ月後…太陽暦なら日本の雛祭りに該当する。雛祭りは女子の祝賀。
女王や女帝の生誕を祝う祭事。
其ともヴァレンタインの起源…古代文明の女神を祝う風習が日本へ伝わり、姫君の祭とされたのか。
【殂して赤い月は昇り沈む。】
赤とは朱色、つまり日本の日の丸。
だが、色濃く赤みを帯びた朱色の月が年に数回見える時期がある。
晩秋を迎えた頃、北東から赤い月が昇る。
晩春には真西の方角に赤い月が沈む。
気になるもう一点は暦の差である。
中国太陰暦とユダヤ暦には丁度、半年間の擦れが生じている。ユダヤの秋新年に対して、中国太陰暦は2月3日の節分が正月である。
更に閏月はユダヤ暦なら4月を13月とする。
つまり、暦そのものが真逆を示している。
此はまるで天変地異。
Tempestは暦の中で起こっていた。
推察すると
ユダヤ暦の新年に昇る秋の赤い月を日の出
閏月も終わる春の赤い月を日の入り(日没)
思うに、ユダヤ暦に加え太陰暦と太陽暦だけでなく、古代日本は月と太陽を入れ替え神話そのものに捻れを生じさせた可能性が高い。
日本神話の神々は元来、月を最高神として祀り湖や川に映る月を神聖視していた。
其故に赤い月が見える時期は貴重なのである。
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