第2話

“いま”という時を刻むことが怖くなったのはいつからだろう。


過去を思い出すことにとてつもない不安を抱くようになったのはいつからだろう。


笑える時はちゃんと笑えるのに心の光が陰ってしまった時には、顔の神経が思うように動かなくなったのはいつからだろう。



ああ。

そうだね。

全部全部あの日から。


私の人生で最大の出来事が起きてしまった日。



あなたがこの世界から居なくなっちゃった日。

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