第31話

いつもの様にトウヤの家で、飲んでいた。


部屋にはマナの物だと思われる日用雑貨が大量に置かれている。



「これじゃあ、半同棲状態だね。」



私がからかうように二人に言った。



「こいつが、色々置いて帰るから増えちまっただけだって!」



トウヤが面倒臭そうに、それでいて少し照れながら答えた。


するとマナが、ニコニコしながら言った。



「いいじゃん~あたしこのまま、ここに住んじゃおっかな♪」


「マジ、勘弁!!お前とずっと一緒に居たら、俺死んじまう~」


「ひどい~」



そう言って、マナは頬を膨らませている。


そして後ろから私がそのマナの頬を両側から突付くと、ブーっと、音を立てて萎んだ。



「ちょっ!!汚ねえ!!」



その時にマナの唾が、トウヤに掛かってしまったようだ。


二人のやり取りを見て、私は大爆笑していた。

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