第7話

―――ガタッ



隣で椅子を引く音がする。


私は咄嗟に音の方を見た。


隣りには、ギャル風の女の子が立っている。



かなり派手で、黒いスーツにもゴールドのアクセサリーがついていて、髪型も明るいオレンジ色の長い髪を巻いていた。




「よろしく!!あたし、マナって言うんだ~」



私の視線に気が付き、マナと名乗る女の子はニコっと微笑んで、声を掛けてくれた。



「あ、うん!私はルイです。…よろしくね。」



彼女のことを呆然と見つめていた私は突然のことに慌てて、そう返した。




マナは人懐っこくて、いろんなことを話してくれる。


話下手の私はとても助かった。





「もう友達になってんの!?俺とも友達になってよ~。」



しばらくマナと話をしていると、長身の男の子に話掛けられた。



見た目はホスト系で、色黒の肌に明るい茶髪。


第一印象は『軽そう』だった。




「いいよ~ここ座んなぁ~」



隣でマナが軽い感じでその男の子に言う。



「俺、トウヤ!呼び捨てでいいから。」


「あたし、マナ~」



二人のやり取りに、呆気に取られていた。



私は人見知りの方だから、なんとなく二人の弾んでいく会話のやり取りに尊敬した。

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