第4話

あんな別れ方をしたのに、なぜだかずっと忘れられなくて…


夢の中に出てきては、私を励まし続けてくれた。



ずっと会いたかった人。


だけど自分から行く勇気はなくて…




(…やっぱり、そうだよね…神様はそんなに甘くはないよね。こんな弱虫、甘やかしてなんてくれないよね。)




車が走る数秒の間に、彼を見つけることは出来なかった。





あのね、まーくん。


私、この町を離れて行くの。


本当は最後にひと目でいいから会いたかった。



……………。


あれ?おかしいな…。


なんでこんなに涙が出るんだろう。


これから、新しい毎日が始まるのに…


きっと今よりも楽しいことが起こるかもしれないのに。


どうして、こんなに寂しい気持ちになるのかな…?






下を向いて、両親に気付かれないように声を殺して泣いた。





(バイバイ。。。)

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