顔もなきあなたと文通をする。
沼津平成
プロローグ 自殺
——おい待て、まだ心の準備ができていないぞ。
突然、強い追い風。僕の体は宙に舞った。
なぜか清々しい。
——はい、死まで数秒前。
3、2、1、……。
僕は生きていた。ぽよんと体が跳ねた。
「変なこと考えるなよ」その声は僕の知らない声で……。
顔もなきあなたと文通をする。 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel
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