【第三幕】運河の街の仮面舞踏会(カーニバル)。シリウス劇場、回廊の向こうへ(やはりまた、ダークファンタジー)

浮地 秤

◇キャラクター紹介

▶シオン(紫恩)

主人公。三十七歳。

元・皇国軍竜騎士団第七船団所属。

おそらくドラゴンゾンビ人型。

人々の文様を異常なまでに愛し、直感が強く、

芸術家肌で奇行が目立つが、

彼の生み出す創造物は、この世界に新たな驚きと輝きをもたらしている。


先日、メタモルフォーゼの回廊をくぐり、

今まで集めた全ての文様と結びつき0歳へ転生。

王子様ぶった紫水晶の銀髪小僧へと変貌した。

本を読み字を書くことを覚え、

天才的な外科手術を施す、竜医師となった。

年齢設定のグミを使えば、

二泊三日に限るが、身体年齢は二十四歳となる。


▶ポーラ(ポーラレアスター)

かつてはシオンの契約竜、というか鳥だった。

アトラスが、己に使うつもりだった人化の呪いを先行して施され、美少女に変わった。

今も変わらず竜鎧店「南十字星」の看板娘である。

オリオリポンポス山の天文台に併設された、

小学校に通う予定だったが、噴火により休学を余儀なくされている。

近ごろは生来の人好き、世話好きからか、

ナース長たちとも親しくしているようだ。


▶キリス(ミルダ/ミル姉/芙蓉)

カーアイ島の丘の邸宅の跡継ぎ筆頭。

謎多き美人竜医師。これから二十三歳になる。

島の邸宅の主、シリウスの孫娘。

シオンの友人兼、ビジネスパートナーで今は恋人。

少なくともシオンはそのつもりだ。

伝説の元皇国姫巫女、

芙蓉(フヨウ)本人であり、

ゴースト化の呪いを施す霊媒師。

シオンとの契約の後、

たいそう美しい紅玉の瞳を十数年ぶりに人目に晒した。



▶エルザ

皇国姫巫女という、国中の信者の乙女から選ばれた、

よりすぐりの五十一人の一人。

これから十八歳になる、

シオンやアトラス、レンいわく、

とびきりの美少女。

埴輪(はにわ)の正装女子に激似である。

シオンたちと会って以降、古代語(テレパス)を使いこなし、

先日、魔法封緘(シーリング)を使いこなすようになった。

日ごとにその神々しい輝きを増している。

もふもふとあんこが好きな、ごく普通のティーン。

回廊の向こうからやってきた、

少年レンと親しくなり、

彼の贈ったつばの広い帽子は、

彼女のトレードマークとなった。

他のデザインの帽子もよくかぶるようになった。


▶アトラス(ハイド/ダイチ)

シオンの幼馴染。元相棒。

過去シオンに代わりに、

数々の償いを受けた結果、

そのほぼ全てをロストした。

最終的に賭けに勝ち、

人化の呪いと引き換えたが、

それを、白いもふもふシオルに施し、

美少女ポーラに変えた。


これから八歳になる紫のちび竜。

年齢設定のグミを使い二泊三日で二十四歳の青年になることもある。

文様壊しのド厄災。

我欲がとても強く、

計算高く、

本人が損になることは絶対にしない。

嘘や隠しごとも多いが、

人情家で家族思い、仲間思いでもある。

いつも汗だくになって駆け回っている。


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