最近考えていることなど

 世界に嫌われている、とは、どれほど自意識過剰な言葉なのだろう。

 改めてこのエッセイのタイトルを見て思った。

 自分という存在がデカすぎる。

 だって、世界に嫌われているとか。そもそも、世界が僕のことを認識しているかすら危うい。たぶん、認識してない。っていうか、世界に目はない。


 それはさておいて、あんまりこのエッセイのタイトルとは関係ないかもしれないけれど、最近考えていることを書いていきたい。


 なんでそういうことをするのかというと、陰キャで、人との交流があまり得意でなく、それ故に自分の考えを口にすることも少ない僕にとって、考えていることをいざ人の目に触れる(可能性のある)場所で言語化するということは、思考を整理する貴重な機会になると思うからだ。


 まあでも、実際にはそこまで考えていない。

 むしろ直感的に、今言語化しておけばなんとなくイイ感じに上手くいくだろうという、根も葉もないような直感だけで今書いている。


 前置きはこれくらいにして本題に入る。


 今最も言語化したいこと。

 それは、自分の今後について。


 僕は漠然と「作家になりたい」と考えている。

 僕の思う理想的な作家とは、自分の作品でお金が稼げて、創作物で食っていける人物のことを指す。

 でもそれが、すごくあやふやな目標だと最近思わされた。


 そう思ったきっかけは、「どうなりたいかではなく、どうありたいか」みたいな言葉に出会ったこと。


 どうありたいか。

 それを考えた時に、僕は本当に作家になりたいのだろうか。


 作家になり、作家であり続けるということは、「何かを作り続けること」だと思う。

 職業としてだろうが趣味としてだろうが、何かを作り続けるのが作家。


 だとしたら、毎日何かを作ることを考えていたいだろうか。

 ゲームそっちのけで作業したいだろうか。

 漫画やアニメを見るよりも、「こんな作品作ってみてえ!」という熱に浮かされながら、何かを作り続ける。そんな情熱が僕にあるのだろうか。


 そう考えた時に、正直、自信がない。


 僕は小説を書くのが好き。物語を考えるのが好き。


 でもアニメもマンガもゲームも、見たりやったりするのも好き。

 ずっと創作だけをし続けられるかと言えば、マジで自信がない。


 なんか一時的に、「俺ヤバい、創作好き過ぎる。命かけたい」みたいな状態にもなるけど、台風みたいに過ぎる。


 だとしたら、「何かを作り続ける人間でありたい」みたいなのって、どうなの。


 自分自身に問いかけてみる。

 やっぱり自信はない。


 でも、どちらかというとイエスだったりする。


 なんか、すげー作品作りたいなって。

 面白い作品作りたいなって。


 どんな作品だったら面白いんだろうとか。

 こういうアイデアどうだろうとか。

 あれ、全然思いつかん。とか。


 そういうのが楽しい。

 やってて生きてるって感じがする。

 考えてワクワクする。


 だとすれば、やっぱり同じ所に辿り着く。


 僕は作家になりたい。


 だって、何かを作っている時間は楽しいから。


 ただ、作家になって、お金を稼いで、創作に充てられる時間が腐るほどある……なんて状態になれるかどうかは、本当に自信がない。


 そうでなくてもいいから、お金が稼げなくても、何かを作りたい。


 そんなこんなで僕の漠然とした目標は、ちょっとだけ解像度を増した。





 僕は作家として、何かを作り続けていたい。



 そういうわけで、とりあえず、今日は掌編でも書こう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る