第2話ねぇ〜、、、
次の日学校に来た私は湊に会わないようにわざと遠回りしたりした。態々遠い方の階段を使ったり、空き教室で通り過ぎるのを待っていたり、昨日の一件を考えると湊に会いずらい。私は帰ろうとして、昇降口に着いた瞬間湊に捕まった
「何なんか用?」
私はあえて素っ気なく振る舞った
「あぁ、今暇?少しついて来てくれないか?」
「私家の用事あるから無理」
湊は少し黙った。その後私の手を取って屋上に向かった。屋上に出るといつもの青空が出迎えてくれた。
「用事って何?私用事があるんだけど、」
「なぁ今度遊びに行かないか?」
「遊び?どこに行くの?」
「そう聞くって事は遊びに行ってくれるって事か?」
「いや、まだそんな事は言ってない」
「えぇ〜なんだよつれないなぁー」
正直、行く気にはなれない私なんかより彼女さんと行けばいいのに、なんで私なんだろうか私は考えてもわからない
「おーい」
「おーい」
「聞いてんのか?」
「あ、ごめん何も聞いてなかった、もう一回言ってくれない?」
「何してんだよ」
「まぁいいかとりあえずどこか行きたいとこ無いの?」
「特に無い」
「うーんどこがいいのか」
湊が結構悩んでる、その様子に少し笑ってしまった、その顔を見てたら、ふとある単語が出てきた。
「花」
私ははっとなってさっきの言葉を訂正しようとしたが、言葉が出てこなかった。
「花か、だったら少し行ったところにフラワー園って言うところが、先週出来たらしいからそこ行こうぜ、」
「でも私なんかより他に行きたい人とかいるんじゃ無いの?」
「他って?」
「彼女さんと行きなよ」
「彼女?そんなのいないよだって好きな人いるし」
「え?彼女いないの」
「うんだから行こうよ、」
私は湊の押しに負けて行く事になってしまった
「じゃあ何時がいい?」
「いつでもいいよ」
「じゃあ今週末行こう!」
確かに今週末予定はないが、、
「いいよ」
私は心ではダメだと思っていたが湊があまりにもしつこいのでオッケーしてしまった。今週末か、、、今日が木曜日だから3日後か、、、
「え!3日後!」
「急に大きな声出すなよ耳壊れるかと思った、、耳から血出てないよな?」
「そんなに声大きく無いよ!でもごめん」
「まぁいいよ、じゃあ今週末で決まりね!」
「あ、ちょ、ま」
「いやー楽しみだなぁー」
「ん?葵、何か言った?」
「いやなんでも無い、、、」
今週末か、何着てけばいいんだろう、そんなことを考えてたらいつのまにかい湊が居なくなっていた。下から私を呼ぶ声がする
「じゃあーまた明日ー」
湊がそういいながら手を振っている。私も手を振返したら湊は走って帰って行った
「ふふっ忙しい人w」
私はそう笑いながら帰った。
3日後_______________________________
私はこも日の為に服を買って入念に準備した。
私と湊はバスに揺られること1時間、、、
湊はバスの揺れが心地良かったのか眠っているいつもはカッコイイけど、眠っている時だけは可愛い顔をしている。まつ毛も長く、鼻筋も通っていて、髪は長めだけどこの髪型が、一番あっている。身長も180越えとか化け物過ぎる、私はそんなことを思いながら笑っていた。
「あれもう着いた?」
「まだ後1駅くらいかな?」
「あ、そう」
湊がそう返事した後
「ふぁ〜ぁ」
と欠伸をした、それがあまりにも猫に似ており私は思わず笑ってしまった
「あはははははっ」
「なんだよ?」
「あ、ごめんごめん欠伸が猫に似てたからついw」
「なんだよそんなことか」
湊はそう良いながら耳を触り笑っていた。湊は恥ずかしくなると耳を触る癖がある。なんだ恥ずかしいのか、私はそう思いまた笑う。
少しした後フラワー園に着いた春を代表する花が咲いている周りには桜の木が並んでいるそのほかにもチューリップやヒヤシンス、菜の花もある他にもフリージア?ネモフィラ?など知らないのもある。ここは日本の四季が楽しめるところで春の他にも、夏、秋、冬があるが今は季節じゃ無いから、当たり前と言と言うか、そのエリアは開いていない。
「ねぇねぇ!花がいっぱい咲いてるよ!めっちゃ綺麗だよ!!」
私は今まで以上にはしゃいでいた、はっと思い。我に返った湊の方を見る湊はポカンとしていたでもそのとき
「ぷっはははははw」
「な、何よ!」
「いやお前がこんなにはしゃいでるのなんて小学生ぶりだなって、いつも暗い顔してたからつい笑っちゃった」
「失礼なやつね、誰が死んだ魚の目をしてるですって?」
「あの、そこまで言ってないんですが、、、」
私と湊はそんな他愛もない会話をし、フラワー園を回って行った私は疲れたから売店の近くにある椅子に腰掛けていた、
「わっ!!」
後ろから湊が驚かせてきた、
「ちょっと!びっくりさせないでよ!」
「悪い悪い、」
なん湊は笑いながら言う
「それでどこ行っていたの?」
「あ、そうだった、はいこれ」
湊は私の前にいき、跪きながら何かを渡してきた
「ピンクのチューリップ?」
「うんお前にピッタリだと思ってさ、」
「これどうしたの?」
「売店で買ってきたんだよ、すぐそこにあるから、」
「にしてもピンクのチューリップ綺麗ね、でもなんで三本なの?」
「三本しか残ってなかったから全部買ってきたんだ」
「ピンクのチューリップの花言葉ってなんだろう」
「さぁ、知らないな」
「調べてみよう」
「今は調べなくてもいいんじゃない?」
「なんで?」
「もう帰る時間だから」
「あ、ほんとだもうそんな時間か、」
「じゃあ帰るか」
「うん」
私たちは、バスに乗り込み両方とも寝てしまった。
ちなみにピンクのチューリプの花言葉は、
「愛の芽生え」 そしてチューリップが三本あるのは「あなたを愛しています」
私がこのことを知るのは結構後の話だ。
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