第2話 苦学力行
問題が起きた、学校に行くのか、行ったとして自分のことを何というのか。
医者は国が認めた人間であるためいうメリットがある、ただ学校の人間は言ったところで信じてもらえるのか。自分は言葉を変えて言うことにした。すべての事情を関係者(朝霧くんの親族)に訳を話し学校に行くことにした。自分自身も何十年ぶりに行きたい気持ちもあったからだ。
意外と緊張するもんだな。こういう状況は慣れていたつもりなのにな。
何十年ぶりに校舎に入りドアを開けた。
少し事情があるから朝霧から話してもらうぞ。
担任である江口先生がいう。年齢は自分より低めだ。周りは盛り上がっていた、割と朝霧くんは人気者らしい。そして自分は考えたことを淡々と話し始めた。
自分は記憶喪失です。基本的なことは覚えていても人間関係や自分のことはなにも覚えていません。
空気が固まった。当然だ、大人でもこんな状況になったら困惑するしいない間に中二病にでもなり下がったのかと疑ってしまう。そして自分はこのクラスメイトみんなに嘘をついた、自分が記憶喪失であるという嘘である、なぜ嘘をついたのかというと
答えは単純、ここで知らないおじさんに変わりましたというより記憶喪失になりましたといったほうが自分が動きやすいし混乱を軽減できると考えたからである。
なので1から皆さんよろしくお願いします。と軽い挨拶をした。
休み時間同級生が話しかけてきた。
おい朝霧!大丈夫なのかよ!
俺はこいつの名前も知らない。髪短めthe野球部感が否めないいいやつである
今は身体的に大丈夫ではあるけど記憶がなくて名前はなんていうのかな?
やっぱアニメみたいに友達の顔見たら思い出すとかないんだなぁ、俺の名前は千歳俊だよ!まあ初対面になるのか。よろしくな!
ああ、よろしくね。
一応初めての友達ができた。
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