第28話

どどどどどどどどっっ


どうしたら!?


こっ、心の準備がっ。



ととととととりあえず挨拶をっ。




「おはようございます!!」



「おはよう、朝から元気だな」




返事を返してくれた歩様は、私の隣に座ると


キャーーーーーーッ。



大きく息を吐かれました。



大丈夫でしょうか?


なにやら疲れているご様子ですが……




「大丈夫ですか?」



「うん?ああ、ちょっと疲れてるだけだから」




寝ていないのでしょうか……。



薄っすらと目の下にクマが……。



成実様もよくどうしたら民が暮らしやすいかと考えては徹夜をし、寝不足になっていました。



重なる成実様と歩様。




「で?五百川はなんで朝早くこんなところに?」



「わっ、私ですか!?」




眠そうな瞳が真っ直ぐ私に向けられます。



ドキドキドキッ。



心臓がうるさいです。



歩様とお会いしたくて……なんて言ったら退かれますよね!?


ス……ストーカー?などと思われますよね!?



それだけは避けねばっ。




「私はっ、あのっ、ランニングです!日課なんですけどっ、昨日初めてココに来て、気持のいい場所だなって思いましてっ!また来てしまいました!」




へっ変ではないですよね!?




「そうなんだ」



「あの……」



「うん?」



「歩さ……くんは?」




連日、朝早くから公園に来るのは?

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