第20話
う"う"う"う"う"……。
脳細胞が死滅しました。
まっ良いんですけど。
「良いんかいっ」
「いや、ダメだろ。ただでさえないのに」
ただでさえないって……こじゅ様酷い。
まっいつものことなんですけど。
「そうね」
「ね」
あっ!!
今まで寝ていた歩様が起きられました!!
あっ!!
帰ってしまうっ。
「あああああ歩くくくくくんっ」
「"あ"と"く"が多い。何?」
「おおおおお帰りですか!?」
私の問いに、歩様はキョトンとした後
「ああ、バイトがあるから」
「バイト!!」
歩様はバイトをしてらっしゃるんですねっ。
凄いですっ。
「私にも何か手伝えることはありませんか!?」
「……え?」
フンフンと鼻息の荒い私に詰め寄られ退く歩様。
でも私は歩様のお手伝いが出来るのではないかと思うと舞い上がって……
スパーンッ!!
「おっふぅっ!?」
美冬ちゃんに三度……?上履きで叩かれました。
「酷いですよー、美冬ちゃん」
痛くはないけど、歩様の前だから恥ずかしい。
「放っておいていいから。じゃあね森岡くん」
「ああ。えっと……五百川」
「はぃいっ!?」
突然名前が呼ばれたことにビックリして声が裏返る。
うわぁぁぁぁぁっ。
「また明日」
そう言って、笑って手を振ってくれました。
う"う"っっ、ありがたきお言葉!!
「御意っ!!」
おもわず前々世に戻った私は深々と臣下の礼をとり……再び退かれ
スパーンッ!!
四度……?の攻撃を受けたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます