第11話

本当に成実様がこの世界に居て下さることを実感する。



小さく頭を下げて前を向く。



きっと顔が赤くなってる。




カタッ。



小さな音を立てて美冬ちゃんが立った。



あっ、次は美冬ちゃんの番。



心して聞かねば。



ふっ。


美冬ちゃんのことなら誰よりも知っているけれど。




「大賀美冬です。よろしくお願いします」




さすがは我が主の主。



とてもわかりやすい。



うんうん。




基本、美冬ちゃんは冷静です。



たくさんの友達はいらない、気が合う友達と好きな人が居ればいいと。



それが私やこじゅ様ですね。



えっへん。



美冬ちゃんが頭を下げて座ろうとした瞬間。




「伊達政宗なんでしょ??」




ちょっと馬鹿にしたような声がした。





……あ"?




「生まれ変わりってやつ~?自分が伊達政宗の生まれ変わりだと思ってるって……ウケる」




……あ"あ"?




「君たち」




先生が注意するもクスクス笑いは収まらない。



何が……可笑しい?




「桜」



「美冬ちゃん」



「平気よ」



「……はい」




くっそう。



こうなったのも織田信長公のせいです。



後で……いや会いたくないので会ったら……会いたくないけど文句を言ってや……




「Lets party!!ってやつ!?」




それは……




「Its one eyes doragonって、ちょっと言って……」




某ゲームか何かのやつですね……

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