第25話
「あ?」
突然の雄叫びに成実様が反応する。
マズイ!!!!
伊達の忍。
それはまさしく私のこと。
それを知ってるってことは"敵"だ。
そうか、ココは…。
「あっあのっ公園の外で待っててもらえませんか?………トイレに行きたくて」
何故、成実様の前でこんなこと……う"う"。
でもココを切り抜けるにはコレしかなくて。
恥ずかしくて自然にモジモジしてれば、納得してくれたらしい成実様が「わかった」と公園の入り口の方へと歩いていく。
ごめんなさい!!
ごめんなさい!!
次の瞬間、あたしは成実様とは逆方向にダッシュ!!
「何しに来たぁぁぁぁ!!伊達の忍!!ココが我が主真田領であることを知っての狼藉かぁぁぁっ!!!!」
ビビッッ!!
手裏剣が何個か飛んでくるのを首にかけていたタオルで叩き落とす。
走るスピードはそのままで。
「ぬっ!?ならばコレはどう……………………………」
『やかましい』
バッとこの公園で一番高い木から影が飛び出して来て、あたしはそのタイミングに合わせ拳をつきだした。
それはメコッと影の顔面にめり込み
「どぃるぅぅぅ!?!?」
変な声を上げて吹っ飛び、自分が出てきた木に激突。
やっぱり……。
というか、相変わらず弱いな。
目を回してるのは、前世にて真田幸村を主とする真田10勇士の1人。
猿飛佐助(あくまで前世)だった―――――――。
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