月刊ホラースター編集部 永見大希②

 いやあ、我妻さん、あの日ぶりですね。


 前回もお伝えした通り、この記事本当に大反響です。凄いですよ。うちの編集部でここまで読者の声が集まったのは久しぶりです。普段の連載って、面白かったとか次も期待していますみたいな簡単な感想がほとんどどなんですけど、今回は違いますよ。


 まず読者ハガキ。これ今の時代では凄く珍しいんですけどね。お、観光雑誌では結構あるんですね。読む年齢層の違いですかね?


 で、その内容が濃い濃い。昔あのキャンプ場に行ったことがあるとか、記事を読んで、あの場所で感じた違和感が思い出されたとか、実体験を交えて送ってくる人が結構いらっしゃって。それだけ我妻さんの記事が読者の記憶きおく刺激しげきしたってことですよね。やっぱり凄い。


 それとメールです。これが本当に多くて。みっこちゃんの歌を初めて知りましたとか家族で行ったことがあるけど、こんな話があるなんて知らなかったっていう声が圧倒的に多いです。中には実際にあの歌を自分で口ずさんでみたら、背筋がゾクゾクしました! なんていう話もあって、読者がこの記事の世界観に引き込まれてるのがドンドン伝わりますね!


 あとSNS。あの動画が投稿されたキャンプ場に実際に行ってみたっていう人も出てきているらしく、記事を読んで怖いけど好奇心が勝ったとか言いながら現地の写真をアップしてるんですよ。TikTokなんかでは、例の歌を使った創作動画が出てきていて、少しだけですがバズってますよ。


 我妻さんの記事、間違いなく影響を広げてますね。若い世代にまで届いてるって凄いことです。


 それからね、本題とは少し違うちょっと興味深い読者の手紙が届いていて。それも一通や二通じゃないんですよ。中でも目を引いたのが、実は私の知り合いが昔、あのキャンプ場でアルバイトをしていたという人の手紙。


 内容を読むと、その知り合いはアルバイトの頃に妙な体験をしたとか、当時のスタッフの中にも何か噂をしていた人がいたとか、気になる情報がいろいろ書いてあるんです。この手紙もぜひ我妻さんに直接見ていただいて精査せいさして頂きたいと思っていて。


 ほかにも我妻さんに聞いてほしい話があるっていう声があって、編集部では今、それらをキチンと整理しているところです。それだけ、この記事が、人の心を揺さぶったってことだと思います。


 で、ここからが本題で例の手紙なんですけど、2017年頃に編集部宛に届いた手紙なんですがね、これがまた今読んでみると気味が悪いななんて思いましてね。その手紙がこれなんです。

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