なれそめ、幼馴染みの女の子!
崔 梨遙(再)
1話完結:1100字
これは、僕の幼馴染みの女性から聞いた話。
その幼馴染みの名は聖子。聖子とは、小学校と中学校が一緒だった。小学校の3、4年生の時と、中学の時に1回、同じクラスになった。小学生の頃はよく話すことがあった。中学に入ってからは、僕は女子とほとんど話せなかったので話していない。PTA繋がりで、親同士の仲が良かった。
親同士の仲が良すぎて、聖子より9歳年上の聖子の姉は、父親と喧嘩する度にウチの母を泣きながら頼った時期もあった。
高校が違うので、聖子の高校時代がどのようなものだったのかはわからない。聖子の父親は町工場の社長だった。ところがバブルがはじけて、バブルと一緒にはじけた。破産したらしい。自己破産の手続きをしたが、何故か上手く行かなくて、長期に渡って大きな借金を抱えることになったらしい。ちょうど、聖子が進路を決める頃だった。進学校だったので、大学に進学する予定の聖子だったが、急遽、高卒で公務員になった。
聖子は役所に勤めながら定時制の大学に行き、4年制の大学卒の資格を得て給料をアップさせることに成功した。だが、色気のある話は本人からも周囲からも聞いたことが無かった。背は高い方だ。165くらいだと思う。スレンダーだが胸はある。顔は、決してブサイクではない。美人とは言いにくいが、好みによっては好かれるのではないだろうか?
聖子は、給料の多くを両親に渡していた。そして、運命の男性と出会った。その男性が何者なのか? 男性のデータは無い。ただ、年上だったということだけしか知らない。聖子が語ってくれなかったからだ。聖子の方から語ってくれないと、僕の方からは聞けない。
で、何度目かのデートの時に、その男性、彼氏から言われたらしい。
「君は、何か僕に隠し事をしてるよね? いい加減、話してくれないかな? 僕はそんなに頼りないかい?」
聖子は実家が借金を抱えていることを話したくなかったのだ。でも、とうとう話した。実家が多額の借金を抱えていることを。すると、彼氏はこう言ったらしい。
「やっと話してくれたね。僕で良ければ力になるよ」
で! そのままその彼氏と結婚したらしいのですが……。
“この彼氏、かっこよくないですかー! めっちゃかっこいいですよね?”
聞いたとき、“マジか?”と思いました。本当にカッコイイ男というのは、こいう男性のことを言うのだろうなぁと思います。“やっと話してくれたね”って、超カッコイイ-! 僕も“自分を磨かなければいけない”と思いました。皆様、いいお話だと思いませんか?
なれそめ、幼馴染みの女の子! 崔 梨遙(再) @sairiyousai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
保健室は、憩いの場!/崔 梨遙(再)
★14 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます