第4話

枕が抜き取られたせいで頭がマットレスに沈む。痛くはないけど、その弱い衝撃でも目が覚めるのに不足はなくて。





「…最低。意地悪。なんで万里まりくんは心に意地悪するの」





ここから二度寝出来るほどの睡魔は消えていて、だけど素直に起きるのは悔しいからマットレスに顔を伏せて布団を頭まで被る。





そうするとさっきよりも甘い香りに包まれて、それがすごく心地よくてやっぱりもう一眠りできるかもと目を瞑る。

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