第9話

あまりにも横暴で身勝手な言い分が少し頭にきた。





態とらしく深い溜息を落としてノートから失礼極まりないその人物へと視線を向ける。





「もし私が着替え中だったらどうするの」





部屋に無断侵入するだけでなく、無許可にベットに寝転んだその男は。






「誰からも茜ちゃんの裸は需要なくて可哀想だから、僕はちゃーんと見ててあげるよ?」






へらりと馬鹿にしたように。そして、的確に私が嫌がるワードを言葉に含ませて笑った。

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